＋たった一人のお姫様＋ リーフＳＩＤＥ ページ45
最初は、何かと思った。
だってAが口ごもるなんて、今までに無かったから。
Aはいつも真っ直ぐで、純粋だった。
僕はそんなところを、好きになったんだから。
あ「あのね…あたし！」
リ「うん」
あ「リーフのことが、好きなの！」
リ「僕で……いいの？」
思わず、そんなことを訊いた。
だって、僕は……
あ「いいの。 というか…リーフがいいの！」
リ「ほ、ほんとに！？ やった、Aだいすき！」
けれどAは、頷いてくれた。
僕がいいと、言ってくれた。
だけど。
リ「あのね……ひとつだけ、言っておかなきゃいけないことがあるんだ」
このままじゃいけないと、僕は思った。
Aにあのことを黙ったまま、Aと過ごすなんて、できない……
リ「僕ね、小さい頃…好きだった女の子がいたの」
あ「うん」
リ「でもその子、事故で死んじゃったんだ」
Aは、黙ってしまった。
少し身体を強張らせているのが、分かる。
リ「その子とA、ちょっと似てるの」
あ「そう…なの？」
リ「僕が前、落ち込んでいた時あったでしょ？
あの時ね、いいのかなって、思ったの」
あの時、凄く嬉しかったよ。
もう、言葉に表しきれないくらい。
そしてその時の言葉も、表情も、あの子に似ていたんだ。
リ「僕が、Aを好きになってもいいのかなって」
Aがあの子に似ていると思ってしまった僕は、
本当に「A」が好きなのだろうか。
Aと居ることで、今はいないあの子と居る気分になっていない？
そう僕は、自問した。
リ「こんな僕だけど……それでもAは、好きだと言ってくれる？」
あ「勿論！ そんなこと、関係ないよ」
答えは簡単だった。
そんなこと関係ないと、そう言ってくれるAを見て、分かったんだ。
僕はちゃんと、「A」が好きなんだって。
リ「……有り難う、A」
あ「へへ。 大好きだよ、リーフ！」
Aがそう言ったから、僕も優しく微笑んだ。
できるかぎり優しい、今までとは違う笑顔で。
これからも、ずっと一緒にいようね。
僕の、たった一人のお姫様♪
＋ＥＮＤ＋
−たった一人のお姫様− ビヨンＳＩＤＥ→←−たった一人の皇子様− 最終話アンジェロver.
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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あか(プロフ) - 深紅深海さん» うわわわありがとうございますっ！！！個人的にビヨン様も入れたかったなぁーとか今更思ったり…(( (2013年3月21日 20時) (
レス) id: 169d48cd7d (このIDを非表示/違反報告)
深紅深海(プロフ) - なんと！！！！俺得なぁぁぁ！！！！！！！！！！！！応援します！高評価＆お気に入り失礼します！！！！！海外組死ぬほど好きなんです！！ (2013年3月21日 17時) (レス) id: 48df2dffb9 (このIDを非表示/違反報告)
あか(プロフ) - >>にゃお★ｓ♪初めまして！有り難うございますっ＞＜ (2011年4月12日 22時) (レス) id: 9af299c5ad (このIDを非表示/違反報告)
にゃお★ - はじめまして！小説読ませていただきました★アンジェロ最高です♪松野の小説もすごくよかったです！ (2011年3月31日 17時) (携帯から) (レス) id: 62ecae7473 (このIDを非表示/違反報告)
あか(プロフ) - >>リエｓ♪遅れてすみません！有り難うございますっ＞＜ >>☆アフロディ☆ｓ♪遅れてすみません！ 初めまして、有り難うございますー＞＜ (2011年3月5日 20時) (レス) id: 9af299c5ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あか | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=akanekazemaru
作成日時：2010年7月31日 20時
