泥棒[宮侑/宮治] (ページ4)

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2個目ページ4

侑「あ、お前知っとる！斜め向かいに引っ越してきたやつやろ！」

治「あー！あそこか！」

なんとなく見覚えがあると思ったら斜め向かいに住んでいる双子だった

侑「俺の事しらへん？この間あいさつしに来たやろ」

「しってる・・宮君でしょ・・」

治「いや、俺ら二人とも宮やで」

「・・確かに」

侑「侑と治でええで。呼ばれたときにわからんもん。な、治」

治「おん、わからんと困るしな。先生とか時々宮って呼ぶから俺ら二人とも振り返っちゃうもんな」

双子って大変そうだな

侑「そーそー、特に藤原先生とかな。あのひとあほやからすーぐ宮って呼ぶもんな」

二人が一斉に振り返ってるところを想像すると少しだけ面白かった

同じ顔がバッと振り返る・・

「・・・フフッ」

治「そのたんび・・なにがおもろいねん」

双子が不思議そうに私のことを見た

「いや、同じ顔が振り返ったらおもしろそうだなあって」

二人を見たらぽかんと私のことを見ていた

侑「・・お前のツボようわからんなあ」

そうなのかもしれない

治「多分お前には言われたくないで」

侑「なんだと！？お前だって鉛筆落としただけでつぼっとたやん！」

治「あれはお前がなっがい先生の話の途中に静かな中わざと鉛筆落としたからやろ！」

私は一体何を見ているのだろう
今度は私がぽかんと二人を見ていた

さっき会ったばっかの同じ顔が笑いのツボを巡って喧嘩をしている
何ともいえないシュールさ

でも私にとっては

「あはは！何言ってんの二人とも！」

とても面白かった