23個目 ページ26
「み、宮君・・・」
「ちゃ、ちゃうの！これは・・」
さっきまで楽しそうにしていた女子たちが一斉に青ざめていた
治「何がちゃうんや。まさか筆箱踏んでるのが遊びとか言わんよな？」
侑「何がちゃうのかあほな俺らにもわかるように言ってくれや」
めちゃくちゃ怒っていた。おそらくデータを消されたときよりも、漫画を汚されたときよりも怒っていた。こんなに怒っている二人を見たのは初めてだった
「あ、あんな、Aちゃんがな、これ古いから、こわしてもええよって・・
侑「んなあほな言い訳考えてる暇あったらAに謝れや！！」
治「ツム怒鳴るな。こんな奴らでも一応女子や。・・・一応な」
そういいながら侑は私の壊れかけの筆箱やノートを拾ってくれて、治はこっちに来てくれた
治「ごめんな、俺らが喧嘩したせいで」
安心と残っている恐怖感で言葉がでなく、ただひたすら首を振るしかなかった
治「このこと先生とか親に言うからな」
「え、そ、それは・・」
「あ、謝るから！それだけは・・」
「ご、ごめんなさい！」
囲んでいた女子たちの何人か可が青ざめている顔から青白くなっていた。彼女たちは中学受験を控えている子達だろう、受験生がいじめで問題を起こせば受験校は問答無用で落とすだろう。彼女たちには死活問題だ
侑「謝るのは俺らじゃないやろ。そんなこともわからんでどないすんの。ほれ、立てるか？」
そういいながら二人が腰を抜かしていた私を立ち上げてくれた
「あ、ありが、とう・・」
侑「ほな帰ろうか。かえっておばちゃんに全部いうで」
「ま、まって！宮瀬さん！」
「ご、ごめんなさい！」
「もうやらんから許して！」
その時の私は頭の中が混乱していて人のことを気にしている余裕はなかった。とゆうか彼女たちに対して恐怖感が生まれてしまいまともに見れることも考えることもできなかった。
「ご、ごめ、ん・・お母さんに話して、から、決める・・・」
蚊の羽音より小さい声で彼女たちにいって前も見ず、二人に支えてもらいながら帰って行った
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
(お前が喧嘩売ったせいでAが帰ったんやぞ)
(なんやと！お前だって買ったじゃねえか！)
(お願いだから今喧嘩せんとって・・・)
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作者名：まう | 作成日時：2019年2月1日 21時
