泥棒[宮侑/宮治] (ページ20)

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17個目ページ20

「「なあなあA！」」

＿＿＿＿＿4年生の秋
だいぶ涼しくなってきてちらほら長袖の人口が増えてきた
騒がしい教室の中で読書中、犯人がわかる一歩手前。やっとこの犯人がわかる！そのときタイミングクラッシャーの双子が大きな声で話しかけてきた。本当にタイミングが悪い。

「ほんまあんたらタイミング悪いよな」

恨みも込めた目で二人を見た

侑「ごめんて。悪気はないねん」

「悪気あったら最悪やで、あんたら。んで、どうしたん？」

治「A、これ知っとる？」

治が持っていたのは2週間後の元全日本セッターの犬岡昌彦が来てくれるジュニアバレーボールスクールのポスターだった。そういばクラスの何人かが騒いでいたような気もした

「そういやそんなのもあったな。それがとうしたん？」

治「Aこれ一緒にでえへん？」

侑「絶対楽しいで！一緒にいこうや！」

有無を言わせないような強引な勧誘だった。まあ元から私は行くつもりだった、とゆうか二人は絶対行くだろうと思っていた

「私は元からいくつもりやで」

侑「ほんま！？」

「いや、うそついてどないすんねん」

治「よっしゃ、じゃあ一緒に行こうな！」

二人は心底嬉しそうだった。そんな二人を見て私も心の底からうれしくなった

((スパイカーこおへんかなあ))
(来るわけないやろ。あほか)