捨ててくれたけど狐が狸の所にいていいんですか？ (ページ2)

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織達はすこしずつ進んで行った

【…明かりがついてる】

織が明かりが漏れている扉の方へこっそりいく

そして扉の窓をこそっと覗いた

そこを覗いた織は少し驚いた様子だった

【何か見えたの？】

晶が織に問う

【いや…なんか…みんなすげーやばい顔して働いてるっつーか……今にも死にそうみたいな…】

【えー？自殺する人ゼロになったんでしょ？】

【とてもそんな風に見えねーよ…何があったらここまで………‼】

【「あああああ～っ！！」】

織が少し驚いた顔をしたと思ったら叫び声が扉の中から聞こえてきた

【「もうやっやっ…やあっ‼ああっ…ああああああっ」】

ｶﾞﾁｬ

そして叫びながら泣いて顔がぐちゃぐちゃになった人が扉から出てきた

【「やめる…辞める辞める辞めるっわあああああああ」】ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ

そんなことを叫びながらどこかへ走っていってしまった

【「まあ…どうかなさったの？」】

さっきの人が走っていった方から女の人の声が聞こえた

…誰だ

【「あ…か…か、蚊賀…マネージャー…」】

『蚊賀マネージャー？』

【上司？】

「そのようだな」

【「まあまあかわいそう…こんなに震えて…大丈夫ですわ。
　こっちへいらして…お話聞かせてちょうだいな」】

【「うっ…うっうっ…」】

【「わたくしあたたかい飲み物を買ってきますわね」】

女の人たちは少し進んで行った。それを織達はついていった

ついていくとドアがあった

ﾋﾟｯ

女の人はカードキーでドアを開けて中に入っていってしまった

【あっ…しまった…電子ロックかよ。くそーあいつらめちゃくちゃ怪しいに

　アナログの鍵なら開けれてたんだけどなー】

「…」

織がそう言うとミハイさんは悩む様な素振りをした

「まあ…これくらいの協力はしてやるか。面白くなってきたところだし」

ミハイさんはキーボードをｶﾁｶﾁと私にはできない速さで打っていく

面白くなったところって…

ｶﾞｯ

打つのをやめたと思ったらドアが開いた

【わっ！】

『っ‼』

え、何この人凄すぎん？

【あ…開いた…なんで⁉】

「さてな。セキュリティシステムをハッキングされたのではないか？」

いやあんたがしたんだろ