オレは神々に愛されていたようです (ページ3)

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＊事の始まり＊1＊ページ3

「目を覚まして。」

“………誰？”

「早く！お願い、もう消えちゃいそうなの。」

“…え？”

「あの子の代わりを…見つけて。」

その日、世界から風が消えた。

ガツンッと机を叩く音が部屋中に響く。

いや、まぁ…目の前なんだけど。

「早く答えろ！！お前だろ！」

「違うってば！」

風が世界から消えて早一週間。
オレが警察に捕まって早六日。

この世界は、風・火・土・水の巫(巫女)、そして神と共存している。

が。一週間前。風の巫が殺され、神も消えた。
勿論、風も一緒にだ。

その日にオレ-A=ウノラス-は、“神々の声を聞く”能力が開花。

この事件で犯人扱いされる事となった。

ちなみに“～の声を聞く”能力は、「それを殺めた者」と「亡くなった者が心から愛した者」に開花するものだ。

簡単に言うと。

人を殺めた者、又は故人に愛されていた者には“人の声(心)を聞く”能力…。

みたいなものだ。

それを踏まえ、考えると。

オレと風の巫、神に面識はない。
　 ↓
　愛されるとか論外
　 ↓
　オレが犯人

と、こんな具合で。

何故オレが開花したとバレたか…。
それはオレがパニクって自分で警察に電話したんだよｺﾝﾁｸｼｮｳ←

誰か助けてくれ、切実に。