【鬼滅の刃】恋柱に惚れられました。【甘露寺蜜璃】

相談したい事があります ページ18

今日も任務はナシという事で、蝶屋敷に来てみた


胡蝶さんいるかな...


「あ...貴方はたしか...」


サイドに小さめの蝶の髪飾りをつけた女の子が屋敷から出てきた


この子はたしか...神崎アオイだっけ


あまり世話になったことはないが、任務で怪我を負った隊員たちの治療をしている人だった気がする

『...僕は月詠Aです。胡蝶さんに会いたいんですが...』


「しのぶさんに...？少し待ってて」


そう言うと、手に持っていた洗濯籠をその場に置き、屋敷へ戻っていった


...邪魔しちゃったかな


そんなことを考えていると目の前の扉が開き、中からアオイと胡蝶さんが出てきた


『神崎さん、ありがとうございます』


「これくらい大丈夫ですよ。では」


そう言うと足元においてあった洗濯籠を持ち、屋敷の裏へと去っていった


「月詠さん？わざわざこんなところまでどうしたんですか？」


『少し、胡蝶さんに相談があって...お時間は大丈夫ですか？』


「時間なら大丈夫ですよ。月詠さんは？」


『大丈夫です。暫く休むよう言われまして』


「そうなんですか。...じゃあ、ここで立ち話もあれなので、どうぞ中に入ってください」


いきなり来たというのに、胡蝶さんは顔色一つ変えず僕の用件を聞いてくれた


柱の中に胡蝶さんのような人がいてよかった...



＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿




屋敷内は広く、とても綺麗なところだった


僕は任務で怪我を負っても、いつも軽傷だからあまり蝶屋敷を訪れることはない


いつも騒がしいところにいるから、こういう静かなところはやはり落ち着く


胡蝶さんに案内されたのは客間らしきところだった


「ここならあまり人も来ないでしょう。中庭に続いていますが心配しないで下さい」


『...ありがとうございます』


「それで、相談とは？」


『...そのことなんですけど、実は最近、幼い頃の夢ばかり見るんです』


「...幼い頃の？」


『はい、僕は過去に色々ありまして...その忌々しい記憶が夢となって現れるんです』


「なるほど。それのせいで任務に集中できなくなるのが嫌なんですね」


『...そういうことです』


胡蝶さんは察しがよくて助かる


「あの...よかったらですが、過去の事をお聞きしてもいいですか？」


『...この夢が見れなくなるのならいくらでも話します』


そう、あの忌々しい記憶が夢として出てこなくなるのなら...

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