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「…はぁ、これで終わりですね」

yj「うんおつかれ!」



最後にもうひと往復して、全部で6つの段ボールが並んだ
どうやらよくよく見たら6つだったらしい…

ヒョンソクさんは作業室に姿をくらました

結局最後までいたジェヒョクさんは、さっきのことがあってからか気を遣ってくれてるようだ
義理堅い人なんだな…



「あとはチェックするだけなので…」

yj「ぁそっか…ここにいても、ダメではない?」

「え?」

yj「まだいてもいい?」

「…なぜです?もう十分手伝って下さったのに」

yj「何か手伝わなきゃ、そばにいちゃいけないの?」

「ぇ、あ…そういうわけでは……」



何を急に言い出すんだ…

困惑気味に返事をすると、ジェヒョクさんはニコッと口角をあげ「じゃあ」と言って、倉庫の中に入っていった

まだ、気遣ってくれてるのか…?



そう思いつつも、私も倉庫の中に入る






yj「…うわぁ、倉庫ってこんなになってるんだ」

「埃っぽいですけど…大丈夫ですか」

yj「うん大丈夫…」

「……初めて来たんですね、私の仕事場です」

yj「仕事場…」

「よくここに来るので」



この仕事柄上、ここには毎日と言っていいほど入り浸っている

なんだか少し、愛着が湧いてるほどに使いこなしてはいるかな
少し暗いのが残念だけど、倉庫ってそんなもん



yj「俺、もっと早くAのこと知りたかった」

「そうですか…」

yj「一番支えてくれてる、ここで、俺たちのこと……はぁ…なんでもっと早くに気づかなかったんだろ」

「マネージャーさんのおかげですよ、あのお喋りな口…」

yj「そうだよね、まだ遅くはないよね?……Aの努力が報われるように頑張るよ、俺」

「…程々にして下さいね」



隣で倉庫をぐるっと見渡していたジェヒョクさんは、そう言った私を見つめて微笑んだ

ほんと、義理堅い…堅すぎて……驚いた



yj「…うわぁBIGBANG先輩の物まで…」

yj「これ見たことあるなぁ、何だっけ」

yj「!これジャケット写真撮ったときに付けてた…誰だっけ」

yj「A!これなに?」



初めての倉庫に大はしゃぎなジェヒョクさん

その間にコスメのチェックを進めてる私は、そんな彼を見て私までその時の記憶が蘇る

ひとりひとつにちゃんと思い出ってあるんだな……



なんて思って私も倉庫をぐるっと見渡していた


するとそのとき、倉庫の扉がゆっくりと、開いていく
少しずつ外の光が漏れる

誰か来たっぽい





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名無し92598号(プロフ) - このお話めっちゃ好きです!続き楽しみにしてます!! (1月6日 14時) (レス) id: 01e4d13d34 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しょうが風味のけーき | 作成日時:2024年1月5日 0時

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