検索窓
今日:6 hit、昨日:21 hit、合計:9,350 hit

✴︎ ページ2

_





一向に変わることのない私のネームカードを入り口に添えて扉を開けば、こっちも変わる気配のないデスクに荷物置く

クルクルイス回して、私って何部に所属してたっけ、て考えて

周り見渡して私よりも先に昇進した後輩見つけて、あぁそっかなんでも部か…なんて思いに浸る…

そんな時間もない




「Aちゃーん!」

「はーい今行きまーす」




コーヒーを飲む時間さえ、ナイ

これが悲しい現実だが、嬉しい現実としては少し給料いいってとこ
これがあるから持ち堪えてる




「はいなんでしょ」

「あ、これtreasureのマネにまで届けてお願い!」

「至急っすか?」

「うん!至急で!」

「はーい」




ほんとに?
なんていつも疑いかけるけど言われた通りにするべく、マネージャーさんに連絡入れて場所を特定しなければ



「はいはい、マネージャーさんどこいる」

「俺?ダンス室」

「ダンス室?なんで」

「なんでって、俺が誰のマネージャーか知ってる?」

「あーはい、はい、了解っす」



アイドルのみなさんがいるであろうダンス室と聞いて一気にだるくなったが、素早く終わらせればいい

そう思って電話ぶっちぎって走ってそのダンス室へ向かった



「…どこ?ここ?」

「こっち?」

「こっちは?」



ダンス室と言われても、なかなか行く機会がないし、行くとしても他の人が一緒にいる

初めて1人で来た
部屋たくさんあって、開けようとしたら鍵閉まってたり、他の方いたり

全部開けてたらいつか当たるだろうと思ってひたすらドアノブ握りしめてた



「すみませんでした〜」

「あ、ごめんなさい〜」

「…ここでもない」



「…あのぉ………?」



「?あ、はい?」



かなり苦戦してたところに、どなたかが話しかけてきた

きっと私がどこかの迷子とでも思ったのかな

触れられた肩があまりにも優しくすぎて、今の私には涙案件なんだよ青年



「どうか、されました…?」

「あーすみません、迷子です」

「ま、迷子?」

「ダンス室、多すぎて…」

「あー!どこのダンス室ですか?案内しますよ!」



あーなんと優しき青年
こんな腐った食パンみたいな女を助けてくださるなんて

正直に迷子ですって言ったのが良かったのかな



「えっと、treasureの方が今日練習される部屋で、」

「お?treasureですか?」

「あっはい」

「あの…僕treasureのドヨンです」

「…ぁ…あー…」

「案内、しますね?」

「あはい…お願いします………ドヨンさん…」

_

✴︎→←社屋の雑用係です!



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (37 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
257人がお気に入り
設定タグ:TREASURE , treasure , トレジャー
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

名無し92598号(プロフ) - このお話めっちゃ好きです!続き楽しみにしてます!! (1月6日 14時) (レス) id: 01e4d13d34 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:しょうが風味のけーき | 作成日時:2024年1月5日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。