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もう、無理だ。
私は体を捻って体の左半分を向こうに向けた。
腕で半身を守る暇すら与えられず、巨大な岩弾が私の半身に直撃した。
左腕の骨が折れる音と、肋骨が折れる音が聞こえたと思ったら、火傷した右腕に凄まじい衝撃がくる。
ツタでは支えきれず、傷付いた右腕で無理やりツタを押しやいながら飛んでいく。
運動靴で地面を削って速度を落とそうとするが、暴風雨の中紙の傘をさしているかのように、岩弾は止まらないしスピードも落ちない。
ツタの監獄を抜けた時、岩弾はボロっと崩れた。
しかし勢いが着いた私は止まらず、このまま行けば壁に激突して死亡だろう。
お父さん、お母さん、お姉ちゃん、ごめんね。ごめん。
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