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.空side
バタリとAがステージに倒れる。
1番早く駆け付けたのは、一ノ瀬先輩と、相川くんと、かほだった。
冷亜｢…ああ、あいつらの所に行ったか。｣
Aの倒れた姿はかつてのお姉ちゃんの姿と重なる。
嫌だ。嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ。
もう誰かが死ぬのは見たくない。
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ。
誰か、誰かAを助けて。誰か……
と考えて気付いた。
どうして私は人に助けを求めるだけで、自分では何もしないんだ？
どうして自分で助けようとしない？
だから、なにか知ってそうな冷亜に訊ねる。
空｢冷亜くん、Aが行った所、知ってるの？｣
冷亜｢は？…あーうん知ってるよ？もちろん！｣
一瞬面倒くさそうにこっちを見た彼だったが、にこりとその表情を変えさせた。
空｢私も行ける？｣
冷亜｢同じとこには行けないよ。彼女は今、力と言葉と知識を貰ってるから。｣
空｢他のところだけど、そこに行ったら私も貰える？｣
Aを救う力を。
みんなを救う力を。
冷亜｢……………もちろん！気を失えばいいだけだよ！｣
ふゆ｢なんだ。簡単なんだね。｣
いつの間にか隣にやってきたふゆが言う。
ふゆ｢空、行こっか。｣
空｢うん。｣
せぇのっと2人でお互いに首の横に手刀を入れる。
そして私達は、Aみたいにステージにゴトリと倒れた。
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