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千秋(冬の亡き姉)side




私はれいらの真意に気付いてしまった。


…いや、彼女を操る誰かの真意に。



それに気付いたのは入学して一年経った頃。一年もかかったのだ。


それから私はれいらを潰すことにしたのだ。


れいらを潰せば黒幕も釣れるはず。



まず私は生徒会役員、Sクラス、学年首席の全ての権威を使ってバレないように静かに、しかし着々と準備を進めて行った。



それもこれも全部来年に来る愛する妹の為。

妹には何の不安も感じさせない。彼女がこの学校に入学するのは全てが終わり、平和な状態な時だけだ。




私は味方に付けた1つ下の一ノ瀬くんの弟、一ノ瀬 奏太くんを一番の味方として動いていた。


全部順調だった。奏太くんに呆れられるほど完璧にしていた。

小さなミスも失敗も許されなかった。




…だがれいらはどこからか私がれいらを潰そうとしているという情報を持ってきたのか、私を裏切り者に仕立て上げた。


はじめに奏太くんを疑った。一応信用していたのは彼1人で、作戦を話したのも彼1人だったから。

でも結局彼ではないことが判明した。




まあ私の生徒会での信用は地に落ちた。

生徒会の中で私はかなり手酷いいじめを受けた。


だが私は一般生徒の中ではまだカリスマだったらしい。伊達に一年の頃から足場固めをしていたという訳ではない


まだチャンスはあった。勝機も少なからずあった。

まだまだ挽回できるすべはいくらでも残されていた。



…しかし、れいらは口封じに私と奏太くんを殺した。


私は死ぬ寸前、死ぬ寸前にやっと気付いたのだ。



れいらの後ろには悪魔がいた



.









……あなたと一緒に外に出てみたかった。

普通の姉妹がしているようなことがしたかった。


服を選んであげたり、一緒にクレープを食べたり、遊園地にも行ったりして。あの子はきっとジェットコースターを気にいると思う。

彼女の望むことは私が全部叶えてあげたかった。それがこんな汚い私ができる唯一のことだから。








____最後に、君の後ろ姿が見えた気がした。___









.









.









グシャッ……




あとに残るは物言わぬ死体2つと悪魔のみ。

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はの - めちゃくちゃ面白いです!更新頑張ってくだせぇ! (2019年3月13日 21時) (レス) id: c35c259743 (このIDを非表示/違反報告)
白鼬(プロフ) - そこの駄作者さん» ほんっとうにすみません…! (2019年2月21日 23時) (レス) id: 41bccf14f4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:松野かほ&白鼬 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年2月21日 11時

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