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Aside
私、空、ふゆ、かほの順番でキャンプファイヤーの前にぼんやりと座る。
周りの人たちはカップルで踊ったり、公開告白していたりするのだが、なんとも色気のないことだ。
私たちの周りには人が寄ってこない。
怖がられている…というより、私の周りにいる人たちが高嶺の花で近付けないのか、それか空が異様な雰囲気を醸し出しているからだろうか。
…まあ、分からなくは無い。
かほとふゆはその場の雰囲気やテンションで考える間も無く怒りをぶちまけるように過去を語っていた。
でも空は違う。
考える時間があるというのは恵まれているように見えて、結構残酷だったりするのだ。
空はそのままウンウン唸っていたが、覚悟を決めたようにバッと前を向いた
…その目は、正直女の私でも惚れるようなものだった。
空「話すね。私の不甲斐なさを、全部。
…あっでも迷惑だったら言わないし、なんなら忘れてくれたっていいからね?」
かほ「弱気になるな。みんな受け止めるから。」
その言葉でハッとしたような空は手加減なしで自分の頰をばしーんと叩く。
痛そうに真っ赤に腫れた頬を放って、空は話し始めた。
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はの - めちゃくちゃ面白いです!更新頑張ってくだせぇ! (2019年3月13日 21時) (レス) id: c35c259743 (このIDを非表示/違反報告)
白鼬(プロフ) - そこの駄作者さん» ほんっとうにすみません…! (2019年2月21日 23時) (レス) id: 41bccf14f4 (このIDを非表示/違反報告)
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