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空side
あの後暫くしてからさっきと少し違うフィールド、熱帯雨林に飛ばされる
長い間立ち止まっていたらいつか蒸されるんじゃないかと思うほど湿気の多い暑さの中、横目でふゆを見た。
いつも通りの優しげな笑みを浮かべてるけどその目は虚無と形容したらいいのか、まるで厚い雲に星と月の光りを遮られたみたいに輝きが失われていた。
センラ「よろしゅうお願いしますね」
ふゆ「よろしくお願いしますね、折原先輩。」
志麻「…よろしくな」
空「…よろしくですー」
前者は感情の読めない二組で、後者、まあ私と月崎先輩はそう言う器用なことができないためか、嫌悪感丸出しだ。
……まあ月崎先輩はわざとやってそうだけど…
センラ「俺たち、君らの能力知らないんですよねぇ。そっちは知ってるようですし不公平じゃありませんか?教えてくれると嬉しいんですけどねえ」
ふゆ「前回の戦いでわざわざ能力を晒して、それでバレて不公平は無いですよ。それに大方見当はついてるんですよね?」
志麻「ああ。白髪の方は回復で三つ編みの方は…身体能力強化か?」
空「パツキン京都弁さんは光を操作、紫髪謎泣きホクロさんは毒を操作、ですよね?」
向こうが身体的特徴だけで言ってきて何だかイラっとしたのでつい煽るような口調になってしまった
でも本心見せろぉっ!とかチビとか言わなかったところは褒めて欲しい。
…にしてもふゆと毒舌をかましあってる月崎さんと折原さんも恐ろしく顔が良いな。
何だこの学校の生徒会役員は。1人くらい顔面偏差値30あたりいても良いんじゃ無いかって思うけどそれはそれで絵面酷くなりそうな気がする。
志麻「このチビなかなかきついこと言うなぁ…」
ふゆ「後輩に優しくしてくださいよ!チビってなんですかチビって!」
センラ「一般的な身長よりもかなり低いですもんねぇ。」
ふゆ「だまらっしゃいです!…あ、点数表示されましたよ。」
無理やりと言う言葉すら取ってつけたようにふゆが話を変えた
ふゆが指差した先には白い文字で宙にそれぞれ文字が書いてある
折原 千=327
月崎 志麻=345
椎名 ふゆ=271
空=468
足がめちゃくちゃ早いふゆはかなり良い点数を叩き出してる。
自慢では無いが私の点数も相当だろう。
志麻「400点て…あの子まじで人間か?」
センラ「前の対戦でも白髪の子、すごい点数出してましたで。一筋縄ではいかんかなあ…」
戦いが、始まる
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はの - めちゃくちゃ面白いです!更新頑張ってくだせぇ! (2019年3月13日 21時) (レス) id: c35c259743 (このIDを非表示/違反報告)
白鼬(プロフ) - そこの駄作者さん» ほんっとうにすみません…! (2019年2月21日 23時) (レス) id: 41bccf14f4 (このIDを非表示/違反報告)
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