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空side
お義母さんとお義父さんが来てしまった。
別に来て困るというものではないけど。…いや、見栄を張った。ぶっちゃけ困る。
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でも一番困ったのはAとふゆだろうな。
状況も知らないでよくあんなに器用に場をつなげられるものだ、Aは。
ふゆも普段よりも饒舌になっていた。
…わかっている。Aが私を心配していることも。
別にお義母さんとお義父さんが悪いわけではないのだ。私が不器用なだけ。
彼らは私を実の子供のように愛してくれているし、優しい。
それでも、どうしても私は彼らの愛を素直に受け取れないのだ。
ひねくれているから。
こう言うとみんなはそれを冗談だと思って笑い飛ばす。”お前ほど素直な奴はいない。””お前よりも自分の方が物事を考えているから自分の悩みの方が大きい”と。
ふと隣のふゆを見てみる。司会者のトークにくすくすと小声で笑ったりしている。
ふゆはこっちが心配になるくらい優しい子だ。でも彼女は人に甘く、自分に厳しい。
彼女は些細なことや、もう何年も昔のことで自分を責めるのだ。その様子は見ていられない程。
…彼女は私の悩みを知ったらなんと言うか。
絶望を何回も見て来た彼女は私の悩みなんて取るに足らない事と笑って一蹴するだろうか？…いやそんなことは絶対にしない。
きっと彼女だったらお節介にも色々と世話を焼きたがるだろう。だから尚更話せない。Aも、かほもそう。彼女たちは泣きたくなるほど優しいのだ。
その居心地の良い空間に甘えてはいけない。
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ぐるぐると考えていた私に、ふゆはポツリと呟いた
「1人で抱え込まないで。」と。
驚いてふゆを見ると、彼女は静かな顔でステージを見上げながらさらに言葉を紡ぐ。
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ふゆ「私は知ってる。空は誰よりも人の問題を一生懸命考えて、最善を尽くそうとする全力な子。
私は知ってる。空は人に迷惑がかかることを恐れて自分のことは何も言わないくせに人のことにはズカズカと入り込んで意地でも一緒に解決しようと頑張る子。
…私は知ってる。空は誰よりも人を愛せて誰よりも人に愛される子。」
空「違う…私は、ひねくれてて、人のことなんて思いやれない。
私は色々な人に迷惑をかけてる。
私は誰も愛せない。私は誰にも愛されない…」
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ふゆ「「違う！！」」
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ふゆの言葉に、他の声が加わる。
驚いて上を見ると、そこにはAが。
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はの - めちゃくちゃ面白いです！更新頑張ってくだせぇ！ (2019年3月13日 21時) (
レス) id: c35c259743 (このIDを非表示/違反報告)
白鼬(プロフ) - そこの駄作者さん» ほんっとうにすみません…！ (2019年2月21日 23時) (レス) id: 41bccf14f4 (このIDを非表示/違反報告)
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