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中は完全に真っ暗というわけではなく、所々何か光るものが置いてあって道に迷うことはなさそうだ。
流石能力者たちの学園というべきか、クオリティーが高い。洋館なのだが、煤けた大きな姿見にふっと女性の姿が映った気がした
まふまふさんが手伝ったと聞いているので広めのお化け屋敷なのだろう。
一つ大きな深呼吸をしてから隣のクプラさんを見やった
「これくらいなら大丈夫ですよね。お化けも今の所は出てきてませんし。」
クプラ「無理無理無理無理無理無理。僕ジェル君チームに行けばよかったあっちふわふわしてそう」
「いや〜…96猫さんは割とこういうの苦手そうですけどかほは普通にいけるしジェルさんも結構好きそうですし、ふゆも案外図太いですからねー…
それにふゆの好奇心って底が無いから結構いろんなところに行きたがりますよ。」
ふゆは昔にあった溝を埋めるように、足りない知識、一般知識などを求めていろんなところに行きたがるしいろんな事をしたがる。
まるで幼児のように目を離したら何をするか分からないのが怖いところなのだが…
そんな考え事をしていたらもう半分まできてしまったらしい。
「…案外お化けいませんでしたね?」
クプラ「いや、めちゃくちゃいたぞ」
バカを見るような目で見てくるクプラさん。失礼な。
「まああと残り半分ですから頑張りましょ!」
小さく震えているクプラさんの手をとって進んで行った。
この数秒後、ようやくお化けたちに意識を向けた私はその異常な量のお化けに悲鳴をあげて全力疾走することになる。
後日、あんなに取り乱したAは初めて見た。と並んでいた空に言われる事となるが、そんなことは御構い無しに私は考えてしまうのだ。
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…クプラさんの手が異様に冷たかったこと、
私がクプラさんの手を握った後、彼が一言も発しなかったこと、
そして……出口から出た瞬間、隣にいて手を握っていたはずのクプラさんがいなくなっていて、彼が何故か入り口付近で倒れていたこと。
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はの - めちゃくちゃ面白いです!更新頑張ってくだせぇ! (2019年3月13日 21時) (レス) id: c35c259743 (このIDを非表示/違反報告)
白鼬(プロフ) - そこの駄作者さん» ほんっとうにすみません…! (2019年2月21日 23時) (レス) id: 41bccf14f4 (このIDを非表示/違反報告)
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