愛のカタチ。（ワタナベマホト） (ページ6)

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それから、マホトが落ち込んだ時、会いたいと思った時に連絡が入り、その度に体を重ねた。

マホトから求めることが多かったけど、私から求めたこともあったしお互い求めあった時もあった。

もう付き合った方がいいんじゃない？と言っても、マホトは「夢を叶えるまで待って」の一点張り。

マホトの夢はなんなのか、聞いてはいけない事はマホトの目を見れば分かった。

私は、ただ待つしかできない。

でも、それが私の１番の幸せだった。

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「かれこれ6年間体の関係なんだよね」

ジ「マホトはなんて言ってんの？」

「夢を叶えるまで待って、って」

ジ「ふーん。なんだそれ、お前はそれでいいの？」

「夢がなんなのか分からないけど、私は待つよ」

ジ「夢、か…」

カワグチは手を顎に当てて何かを考え込んでいる。

なにか頭の中で作戦とか立ててんのかな。

ジ「…分かったぞ、付き合える方法」

「え、それが分かったの」

ジ「あいつの夢も…多分分かった」

「でも待つって決めたし…」

ジ「あのなぁ。女は待つんじゃなくて待たせてナンボなんだよ。それじゃただの都合のいい女で終わって捨てられるぞ」

「マホトはそんな」

ジ「そんな人じゃないって言いてぇんだろうけど、このままじゃずっとこのままだぞ。お前から動かねぇでどうすんだよ」

「…………知りたい」

ジ「あ？」

「マホトのこと、もっと知りたい」

ジ「ん、それが答えじゃん？」

「…ありがとう、カワグチ」

今までの6年間が何かに変わるかもしれない。

良くも悪くもだだの「身体関係」ではなくなる。

私は、カワグチの作戦とやらを受け入れた。

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