愛のカタチ。（ワタナベマホト） (ページ5)

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マ「A……まじでよかったの？」

行為が終わった後、ベッドで並んで横になりながらマホトが訪ねてきた。

「…うん」

マ「しかも初めてって…」

「マホトは違うんでしょ」

マ「……悪りぃ」

「…いいよ、」

マ「俺のこと嫌いになった？」

「なんで」

マ「いや、ふつーに、最低じゃん」

「私の好きな人のこと最低とか言わないで」

その言葉を言うと、マホトは少し驚いたように目を開いて、それから優しく笑って私を抱きしめた。

マ「…ありがと」

「……それしか言わないってことは振られたって思っていい？」

マ「…ごめん……今は応えられない」

「…うん」

マ「こんな俺だけど、夢叶えたらちゃんとお前と向き合うから。……待っててほしい」

「…うん」

マ「ごめん」

「そんなに謝んないでよ、私がしたかったからいいんだよ」

マ「…。」

「いつでも私を利用して。…マホトの休憩場所くらいのポジションでいいからさ」

私は、自分からこの道を選んだ。

都合のいい道具だとしてもマホトのそばに入れる。

二人の間に純粋な愛はないとしても、私にとっての愛のカタチはこれだった。

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「マホト」

マ「ん？」

「もっかい…したい」

マ「なに、聞こえない」

「だから、……もっかい…しよ？」

マ「さっき卒業したくせに生意気。」

マホトは私を抱きしめていた腕を解いて、私の上に跨った。

そして卑しく笑ったと思ったら、そのまま私の首筋に唇を落とした。

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「ん、っ…」

マ「跡、ついた」

そう言われて首を触ってみると、微かに暖かかった。

「も、っと…」

マ「ふっ、本当生意気。」

「んんっ、…っ、ぁっ…」

マ「もう止めねぇから」

そうして私たちはまた深く、体を重ねた。

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