【妖怪ウォッチ】桜の奇跡 part２ (ページ8)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:2,344 hit

分断ページ8

こうなればさっさと鍵を探して、
さっさと七不思議の真相を確かめてしまうに限る。

壁にかけてあった校内の鍵を見つけて、
リョーマとフミとカンチとクマとで顔を見合わせて頷き合う。

「……遊ぼう……」

よし、と学校内を探検しようとしたところで
ケータ達の元に、聞き覚えのない声が降りかかった。

「……あれ？誰か居る……？」

視線の先をキョロキョロと動かして、声の主を探す。

そして、背後を振り返った時──ただならぬ妖気を纏った
“何か”が視界に映り、目を止める。

──まずい！そう神楽が思ったときには、
全員バラバラとなっていた。

「あ、あれ……？みんな……」

「……遊ぼうよー……」

友達の姿は消えたが、まだ“何か”の声は聞こえて来る。

「これって、クマ君の言ってた……！？」

「……かくれんぼしようよ。友達を探しにおいで」

「た、大変です！ケータ君、フミちゃん！皆がさらわれてしまいました！
きっとこれは学校に住んでいる妖怪達のイタズラに違いありません！」

というよりかは、それ以外に何とも言いようがないだろう。
だとしたら、これを解決できるのはケータとフミそして、神楽以外には居ない。

どうにかして友達を探し出さなければ──。

「この様子なら、あの子達は無事なままどこかに居るでしょう。
落ち着いて助けましょう。もちろん、リョーマもです」

「う、うん……！」

普段通り、落ち着き払って言う神楽の姿に助けられながら
ケータとフミは力強く頷いて廊下へと出た。