全員、獣【白鳥沢】

#15 ページ16

川「お、おま……」





「ばーーーか！！！」


痛がっている川西を横目にカゴと空のボトルを持って水道へずんずん進む








本当に！！！！いちいちタイプいうな！！！




でも、全部川西のタイプが私にあってるって中々にすごい、本当なら川西にとっては運命的な出会いか



いやいや、でもそんな相手ならこんなことしないでしょ！！！！


心の中で葛藤を繰り返しつつ水道に着く。



はぁ〜、やっぱ最初からこっちやっとけば良かった






バシャバシャと水で空のボトルを洗う









「痛」





指切れた…！！！




流石に冬ではないとはいえ、日々洗っていると手がカサつく

まあその頑張りで皆が頑張れるならむしろもっと切ってください的な感じなんだけど


指を舐めながら対処



しみる〜！！！！！









「なに苦い顔してんだ？」



ハッとなり横を見る



「瀬見先輩！」



瀬「指切ったの？」



「はあ。まあ大丈夫です、練習は？？」



瀬「今から。なんかAがいるかと思って水道覗いて見たら本当にいたから驚いた」



にこり。と裏表のない笑顔で笑う瀬見先輩



はぁ〜！！！かっこよすぎが！！！過ぎる！！！



「そりゃいつもいますよ(笑)
間に合わなくなりますよ！！」




瀬「そっか…」



私の指をじろりと見てきた






あ、これは舐めて消毒♡的な感じのやつでしょ

数々のバレー部員からの撃破を受けてきた経験を生かす

指、舐めとけば、先輩何も出来ないよな



パクリ。と自分の指を咥えなおす


これは一手先を行っただろう

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