全員、獣【白鳥沢】

#10 ページ11

こうなったら、もう神に祈るしかない


世の中のすべての神よ

今日この時間だけ時が早くなる魔法をおかけください


白「なに、まさか課題忘れたの」

あたふたしている私の姿を見かねて、白布が後から声をかけてきた


「忘れた…」


白「借し1でなんかしてくれるなら教えてあげてもいいよ」


「お前のなんかしてくれるは怖すぎるからいいよ！！！！」


白「ふーん、ご勝手に」



カチカチと時計の秒針を凝視し続ける


あれ？1分ってこんな長かったっけ？？


この時間、時計を見すぎて時計に穴あきそう


ひたすら見続けること45分、目の前の指原さんまであてられ、問題はついに残り一問になった



先生がひたすら説明していくのを見つつ、心の中でガッツポーズを決める




いよし、このまま行けば当たんないぞ、ありがとう世の中の神様ーーーー！！



「じゃあこの問題、下沢」



え？



「下沢、前に来て書いてみろ



課題やってんなら出来るよなぁ？」



ぬかったーーーーーー！！！！



くっそ、なんだよこのタイミングは！！！

そう言えば時計見すぎて全然授業見てなかったところがここでくるとは



ここまで迫ってたなんて気づかなかった…！







究極の選択である


白布に聞くか課題を増やすか…！！


どちらに転んでも死は確定


う、ううううう









白「先生、一個前の問題、数字違います」




「あ？…本当だ、下沢ちょっと座ってろ


これ書き直してから前こい」





「え？は、い」



カリカリと黒板を書き直し始める先生



一つ前の問題もなかなかの難問で計算が沢山あるようだ



あと1分、絶対もう当たんない！！


「白布…ありがとう〜！！！」


少しだけ後ろを振り向き小声でお礼









白「今日、10時にAの部屋でデートでチャラ」




「は！？」









白布の細くて白い指が背中の凹凸を掴み、離す







プチ









白「楽しみにしてるから」








真顔でブラのホックを外す美少年なんかと夜にいられるか！！！！！！

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