第63話 ページ15
保健室
「…本当にごめんなさい。」
しげの腕の傷に、消毒液を垂らす
『そんな謝らんとって。
ほんまに大丈夫やから、！』
しげには、たまに
何が本音なのか、
何を考えてるのか分からなくなる時があって
今がまさにそう。
『Aに何もなくてよかったわ、』
しげは窓の外を眺めながら言う
ガーゼを当てて、
包帯を巻く
「本当にごめん…」
そう言って、しげの腕を軽く撫でる
『何してるん？(笑)』
「…早く治るようにおまじない」
『はははっ(笑)なんやそれ(笑)』
しげは、
白くて綺麗な 歯を見せながら笑う
そして、
急に、いつもはあまり見せないような
優しい顔になる
『…好きやわ』
「…え？」
しげの目に映っているのは
驚いた私の顔
『Aのそういうとこ、』
「え、あ、あの…」
顔がみるみる熱くなっていく
『…なんか顔赤いで？』
私の顔を覗き込む
「さっきの練習で 日焼けして赤いの、」
『ふ〜ん』
しげは、軽く口を尖らせて
また真っ直ぐ前をむいた
『でも、俺
知ってるで？』
突然、しげの体がこっちを向く
「え、なにが？」
しげの目は
私を捉えて離さない
しげとの距離が
数十センチから数センチに変わっていく
どんどん距離が近くなる
心臓が
なぜか大きく脈打つ
ガラガラッ
保健室の扉が開き、先生が入ってきた
〚ふたりともどうしたの？〛
先生は、
しげの腕をみて
すぐに状況を理解したのか
私たちに何も言ってこなかった
先生に
競技練習をしてくるように言われて
保健室を出て、運動場に向かった
"でも、俺
知ってるで？"
さっきのしげの言葉を思い出す
何を知ってるの…？
しげが考えてることが分からない。
幼馴染なのに
まだまだ謎な存在。
その後は
さっきのしげの言葉の意味も
しげが考えてることも
ずっと考えてても
何も分からないまま、
1日が過ぎていった
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ホッとココア(プロフ) - なっちさん» なっちさん、嬉しいお言葉ありがとうございます…！！ありがとうございますだなんてそんな…！こちらこそ、読んでくださり本当にありがとうございます！！そうなんですか！すごく嬉しいです…！！頑張ります！！ありがとうございます！！ (2017年4月19日 22時) (
レス) id: 1beb650988 (このIDを非表示/違反報告)
なっち - 毎日更新してくださってありがとうございます!!!毎日この小説を見るのが日課になりました!笑これからも頑張ってください!!! (2017年4月19日 19時) (レス) id: 54c8e9296a (このIDを非表示/違反報告)
ホッとココア(プロフ) - Ｒ.さん» R.さん、嬉しいお言葉ありがとうございます…！嬉しいです！！ありがとうございます！！頑張ります！！ (2017年4月18日 21時) (レス) id: 1beb650988 (このIDを非表示/違反報告)
Ｒ.(プロフ) - とてもドキドキします！これからも更新頑張って下さい！ (2017年4月17日 22時) (レス) id: 9e4dd4c96b (このIDを非表示/違反報告)
ホッとココア(プロフ) - みるきぃーさん» みるきぃーさん、嬉しいお言葉ありがとうございます…！！そんな風に言っていただけて嬉しい限りです！！ありがとうございます、頑張ります！！ (2017年4月16日 1時) (レス) id: 1beb650988 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ホッとココア | 作成日時：2017年4月8日 14時
