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第92話 ページ46

とも side








何処にいるのか、

何をしてるのかも分からない。




ただ 空に浮かび上がって

街を見下ろして



Aの気配が無いか、探してる






進歩は無いかもしれないけど

きっと何処かに居るはず。





押し寄せてくる嫌な予感と

不安な気持ち



でも

1番不安なのは Aの方やから。






目を閉じて


必死に

Aへと 意識を集中させる





頭の中で

赤色の霧のようなものが

遮って、Aの姿を見えなくしてる




その赤色に、違和感を覚える




昨日観た月と、

全く同じ赤色







それはきっと、Aの血で。





" おい、智洋 "




突然、淳太くんの声が

頭に響き渡る




" はい、 "

" Aちゃん、見つかったか? "



" まだ、見えないんです "






今は まだ 見えないだけ

いつか必ず 何か見えてくるはず






" 俺も何も見えへんねん "

" どっかにAちゃんの気配は? "




" 気配も無いです、"

" でも ひとつ引っ掛かる事があって。 "





あの男の 微笑みを思い出す



何故か 怪しかった

何処か 違和感があった





自分が観た光景を

全て 淳太くんに話すことにした。






頭の中に 想い浮かぶ

あの優しい笑顔



胸が苦しくなるぐらい 愛しくて

今すぐに 会いたい。







生きていてくれたら、それでいい。

すぐに 助けに行くから。







その言葉さえも 伝えられずに

宙を舞って行った

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ホッとココア(プロフ) - 漣さん» 漣さん、コメントありがとうございます。とても嬉しいです(;_;)これからも頑張ります。応援してくださり、本当にありがとうございます(;_;)これからも読んでくださると嬉しいです! (2018年1月6日 14時) (レス) id: 03aab38a7b (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - いつも楽しみに読ませていただいてます!評価を1回しか押せないのが歯痒いくらい素敵な作品で、続きまだかなーなんてそわそわしてます笑これからも応援してます! (2018年1月4日 23時) (レス) id: 5c30d3d3e3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ホッとココア | 作成日時:2017年11月12日 21時

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