第86話 ページ40
『俺以外の男に
あんな風に笑ってさ』
『今回は大目に見るけど…』
そう言って、
私の頬に触れる
『次、こんな事があったら
ふたりとも
殺 しちゃうかもね、』
聞いたことのない翔太の声に
身体が震えて
思わず 顔を背ける
それと同時に
一瞬、頬に痛みが走る
バシッ という乾いた音と
翔太の表情
『拒否してんの？
俺のこと』
初めてだった。
翔太が、
私に手を上げたのは。
翔太は、優しくて 可愛くて
とても素敵な彼氏だった
なのに、なんで…？
「これが、
本性なの…？」
『そうだよ、
これが俺の本性』
翔太は 私を見下ろして笑う
『あんなに
優しい訳ないじゃん、』
『本当は、
俺以外の男と 目を合わせて欲しくない。
一生、ここに閉じ込めておきたい。』
『俺が与えたものしか
身につけて欲しくない。』
翔太は、
そう言った瞬間
私の首にかかったネックレスを
強く引っ張った
「うっ、」
首が、苦しい
金属が
引きちぎられるような音がして
翔太の手には
ともから貰ったネックレスが握られていた
「なんで…」
『こんなもん、要らないじゃん？』
翔太の手にあるネックレスは
必死に生命を繋ぐように
まだ 小さく光ってる
「返して！」
そう叫ぶと
翔太は 少しだけ 目を見開いた
『浮気相手に貰ったものが
そんなに大事？』
「お願いだから、返して…」
声が震えて
溢れ出した涙が 止まらない
頬に 涙が流れて
さっき叩かれた傷が 傷む
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ホッとココア(プロフ) - 漣さん» 漣さん、コメントありがとうございます。とても嬉しいです(;_;)これからも頑張ります。応援してくださり、本当にありがとうございます(;_;)これからも読んでくださると嬉しいです！ (2018年1月6日 14時) (
レス) id: 03aab38a7b (このIDを非表示/違反報告)
漣(プロフ) - いつも楽しみに読ませていただいてます！評価を１回しか押せないのが歯痒いくらい素敵な作品で、続きまだかなーなんてそわそわしてます笑これからも応援してます！ (2018年1月4日 23時) (レス) id: 5c30d3d3e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ホッとココア | 作成日時：2017年11月12日 21時
