愛せない、愛したい。２

第82話 ページ36

ガチャッ







「お邪魔しま〜す」

『どうぞ〜』






部屋からは

いい香りがして





相変わらず、お洒落な家。

家具ひとつひとつが洗練されていて


雰囲気も 私の部屋とは全然違う。






『あ、A』


「ん？」


『物置き部屋があるんだけど

そこは危ないから、入らないようにね』


「分かった」







物置き部屋…？



翔太の家に、

そんな部屋あったっけ？



まあ、いいか。






翔太の家に入ったのは 久しぶりで、

思わず 辺りを見渡す






料理をする暇が 無いからか

キッチンは 全然使ってない感じがして


新品みたいに見える





リビングには

テレビやソファがあって


ソファには

ドリンクホルダーも付いてる




部屋があまりにも綺麗で、


自分が入ったことによって

汚れてしまわないか心配になるぐらい。








『あ、ジュース飲む？』

「飲みたい！」





そう言うと、

嬉しそうに笑う 翔太





『何がいい？』

「オレンジジュースがいいな、」



『じゃあ、今から買ってくるね！』

「え、いいの？」



『うん、待ってて』

「ありがとう、」





翔太は、財布だけ持って

家を後にした

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