愛せない、愛したい。２

第79話 ページ33

翌日






翔太から、

メッセージが来ていた




｛ 翔太 : 今から会える？｝

｛A : 会えるよ！｝



メッセージを送ると




すぐについた既読と


やった〜！と可愛い動物が

飛びはねるスタンプが来た。







｛ 翔太 : Aの家行くね！｝


｛A : いや、たまには

私が翔太の所に行くよ｝





距離は遠いけど

新幹線で行けば早く着くし、





｛ 翔太 : 女の子ひとりじゃ危ないでしょ、｝

｛A : 大丈夫だから！｝



｛ 翔太 : 分かった、ありがと！

気をつけてね！駅まで迎えに行く｝





そのメッセージを見て

携帯を閉じて



すぐに着替えた







テーブルに突っ伏して

気持ちよさそうに眠るともを

邪魔しちゃいけないから、



手紙を書いて

置いていくことにした







" ともへ


今からちょっと行ってきます。

今日中には帰ってくるね

あと、鍵はポストに入ってる！


Aより "







玄関を出て、

鍵を締めた




そしてその鍵を

ポストに入れる






涼しい風が、髪を通り抜けて




私は 靴を鳴らしながら

駅まで、歩き始めた

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