第51話 ページ4
とも side
『A…？』
ベッドで眠っていたはずの
Aの姿がない
手に持っていた 小さな鍋を
テーブルの上に置く
嫌な予感がした
この家に、
"人間じゃない何か" が入ってきたような
そんな気がする
閉めていたはずの
窓は開いていた
カーテンが 微かに揺れて
その瞬間、
頭の中に浮かんだ、
あの独特な笑み
『っ！』
すぐに ベランダに出て
手すりから 空へと飛び出した
身体がどんどん浮かんでいく
真っ暗な空に
月が 眩しいくらいに輝いて
すぐ近くで 光ってる
" とも "
頭の中に響いてくる 静かな声
聴き逃さないように
意識を集中しながら、目を閉じる
『…なんで、』
いつもなら、
目を閉じたら
Aの姿が見えてくるのに
今は、霧が かかって
その霧が Aを隠してる
これじゃ、
Aが 何処にいるのか
分からへん
Aが
危険信号を出しているのが
伝わってくる
Aが、どこに連れ去られたのか
もう一度、目を閉じる
きっと、Aを隠すものが
油断をした その瞬間
まぶたに映ったのは
震えるAの姿と
Aに覆い被さる 人影
そのふたりの近くには
見覚えのある 家があった
『…！』
その場所に、すぐに気がついて
急いで Aの元へ
飛んで行く
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ホッとココア(プロフ) - 漣さん» 漣さん、コメントありがとうございます。とても嬉しいです(;_;)これからも頑張ります。応援してくださり、本当にありがとうございます(;_;)これからも読んでくださると嬉しいです！ (2018年1月6日 14時) (
レス) id: 03aab38a7b (このIDを非表示/違反報告)
漣(プロフ) - いつも楽しみに読ませていただいてます！評価を１回しか押せないのが歯痒いくらい素敵な作品で、続きまだかなーなんてそわそわしてます笑これからも応援してます！ (2018年1月4日 23時) (レス) id: 5c30d3d3e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ホッとココア | 作成日時：2017年11月12日 21時
