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第65話 ページ20

ともは、そっと離れて


指で 私の涙を拭った







…本当のことを伝えたら


ともは、私を嫌うかな



でも、



このまま

隠し通したら…






話すなら、今だ

そう、思った。







「…とも」









「私ね、



…恋人がいるの」









ともは


一瞬だけ、目を見開いたけど



その後は 分かりきったような


でも少し切なげな そんな目をしてた







『…その恋人って、

あの時 Aが一緒に居た人?』








ともが言う、" あの時 " が

分かったような気がした








「…うん、」


『やっぱり そうだったんや、』







" やっぱり " という事は

ともは、既に分かっていたのかもしれない






隣を見上げると

伏し目がちな目が 何処かを見つめていた




…曇った表情の ともを

見たくなかった




やっぱり

こんな事、話すべきじゃなかった






出逢う早さまで 決まってしまう


運命は、どうして

こんなに残酷なんだろう






ふたりの間には

長い沈黙が流れて







夜空には

ひっそりと月が煌めいていて






ふと、月を見上げた

ともの横顔と


綺麗な目は 月光に 照らされていた

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ホッとココア(プロフ) - 漣さん» 漣さん、コメントありがとうございます。とても嬉しいです(;_;)これからも頑張ります。応援してくださり、本当にありがとうございます(;_;)これからも読んでくださると嬉しいです! (2018年1月6日 14時) (レス) id: 03aab38a7b (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - いつも楽しみに読ませていただいてます!評価を1回しか押せないのが歯痒いくらい素敵な作品で、続きまだかなーなんてそわそわしてます笑これからも応援してます! (2018年1月4日 23時) (レス) id: 5c30d3d3e3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ホッとココア | 作成日時:2017年11月12日 21時

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