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第64話 ページ19

『…ん、』






ともが 声を漏らした



閉じていた目を、そっと開く







その綺麗な声を聴いて



慌てて立ち上がり







ともから背を向けた









『…A?』






慌てて、


涙を乱暴に拭う







ベランダの窓ガラスに



私と ともの姿が、反射して映る








ともは、立ち上がって



私の背中を じっと見つめてる









『…A、』



「食器、ありがとね!」



『なあ、』



「すごく助かった」



『こっち向いてや、』



「言ってくれれば、」









その時









グイッ




強く、腕を引かれて


振り向かされる形になった





そして ともは


私を抱きしめた









ぎゅっ、









ともの温もりに包まれて


今まで気づかなかった、ともの香りがして





私よりも 何倍も背が高い彼は


背中をぐっと曲げて



私を包み込む








震える手で、


彼の大きな背中に手を回すと




彼は、私を抱きしめる力を強くした









「ともっ…」








そんなに優しくされたら


また、涙が溢れちゃうよ






その言葉を、胸に仕舞う









『 俺が守るから 』







その言葉を聴いて


大粒の 涙が零れる







力強くそう言ったともに


応えるように




何度も、何度も頷く

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ホッとココア(プロフ) - 漣さん» 漣さん、コメントありがとうございます。とても嬉しいです(;_;)これからも頑張ります。応援してくださり、本当にありがとうございます(;_;)これからも読んでくださると嬉しいです! (2018年1月6日 14時) (レス) id: 03aab38a7b (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - いつも楽しみに読ませていただいてます!評価を1回しか押せないのが歯痒いくらい素敵な作品で、続きまだかなーなんてそわそわしてます笑これからも応援してます! (2018年1月4日 23時) (レス) id: 5c30d3d3e3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ホッとココア | 作成日時:2017年11月12日 21時

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