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第58話 ページ12

『部屋の中で、

ふたりでいる時も』




『ふたりだけのはずやのに

それ以外の

何かから視線を感じるんよ』






「え、じゃあ

部屋の中に誰かいるってこと…?」



思わず、声が震える






『ううん、

見られてる気がするのは

人やない。』






じゃあ、



人じゃない、何かが

私と ともを見てるってこと…?






…怖い





そう思った時



ともは、私の肩を引き寄せて

私を抱きしめた





ともに包まれて

不安な気持ちが、少しだけ和らぐ




ともは、抱きしめながら

私の頭を撫でた





ともは、私から そっと離れて

首の後ろに、両手を回した





ともが手に持っていたのは

銀色のネックレスで



それは、太陽の光に照らされて

星みたいに、煌めいていた






とも、ネックレスしてたんだ、






「…ネックレス?」



ともは、頷くと

私の後ろに回って そのネックレスを


私の首に そっと着けた






鎖骨に、冷たい感触がして

そのネックレスに優しく触れると


ともが、薄く口を開いた









『…お守り。』



「お守り?」



『おん。

そこに俺がいるって

思って欲しい』






それが、ともの優しさだということに

すぐに気づいた




でも、別の意味もあるかもって

勘違いして。


ネックレスをあげる心理は

" 独占したい " っていう気持ち




そんな訳ないって分かってるけど

いっそのこと、独占して欲しい


束縛してほしい。







…もう、何も考えたくない





不安なことも、怖いことも

悲しいことも、辛いことも

日常のことも、仕事のことも。




だから、

本当に ふたりだけの世界に行けるなら


もう 何も願わない





そう、思った。

作者より。→←第57話



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ホッとココア(プロフ) - 漣さん» 漣さん、コメントありがとうございます。とても嬉しいです(;_;)これからも頑張ります。応援してくださり、本当にありがとうございます(;_;)これからも読んでくださると嬉しいです! (2018年1月6日 14時) (レス) id: 03aab38a7b (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - いつも楽しみに読ませていただいてます!評価を1回しか押せないのが歯痒いくらい素敵な作品で、続きまだかなーなんてそわそわしてます笑これからも応援してます! (2018年1月4日 23時) (レス) id: 5c30d3d3e3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ホッとココア | 作成日時:2017年11月12日 21時

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