第49話 ページ2
しばらく沈黙が続いて
その人は
" まあ、そうなるやろうな "
と 冷たく笑う
" 吸血鬼に、
自分の血を捧げるっていうことは
人間である君にも、それなりの覚悟が
必要なんやで "
そう言われて
血を吸われたことを
どうして知ってるのか
不思議に思うのと同時に
" 覚悟 " という言葉に疑問を持った
「覚悟…？」
" ［とも］から聞いてへんのか？ "
「はい、」
そう言うと
はあ、とため息をつく
" あいつは優しいから、
本当の事を、君に言わへんかもしれへん "
" ［とも］の過去、知らへんやろ "
「…はい」
私がそう言うと
その人は 廃墟の一軒家を見上げる
私も その一軒家を見上げた
相変わらず 綺麗で
少し怖いはずなのに 引き込まれてしまう
この家と ともが
何か 関係してるのかな
" 智洋は、初めから
こうなる運命だったのかもしれへん "
そう呟いた その小さな声を
聞き逃さなかった
智洋…？
ともは、ともっていう名前じゃないの？
すると、
その人が 眉間に少しだけ皺を寄せて
" あ〜あ、
智洋に ばれてもうた "
綺麗な横顔が
ゆっくりと私を見る
中性的な雰囲気に 飲み込まれそう
" 君には、
運命に従ってもらうしか無いねん "
" なんなら、俺が
すぐにでも奪えるけど "
そう言った、
その人の妖艶な笑みが
私の身体を凍らせていく
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ホッとココア(プロフ) - 漣さん» 漣さん、コメントありがとうございます。とても嬉しいです(;_;)これからも頑張ります。応援してくださり、本当にありがとうございます(;_;)これからも読んでくださると嬉しいです！ (2018年1月6日 14時) (
レス) id: 03aab38a7b (このIDを非表示/違反報告)
漣(プロフ) - いつも楽しみに読ませていただいてます！評価を１回しか押せないのが歯痒いくらい素敵な作品で、続きまだかなーなんてそわそわしてます笑これからも応援してます！ (2018年1月4日 23時) (レス) id: 5c30d3d3e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ホッとココア | 作成日時：2017年11月12日 21時
