第229話 ページ37
翌日
結局、
昨日は眠れなかった
しげが、引っ越してしまう話と
しげが、私のことを好きっていう話
このふたつで、頭の中がいっぱいだった
玄関を出ると
雪は溶けて、
またいつもの道が広がっていた
変わらないのは、
髪を通り抜ける 冷たい北風だけ。
いつもは歩きやすいローファーも
今日は、足どりが重くて
なんだか、上手く歩けない
今日が終わってしまう頃には
もう、しげはここにいない
信じたくない現実を
受け入れなきゃいけない辛さに
押し潰されそうになる
学校に着いて
靴を履き換えて 階段を登る
一段、一段登っていく階段が
果てしなく長く感じた
息を切らしながら
自分の学年の階に着いて、
廊下を歩いてから
教室のドアを開けると
しげが、いつもの席に座っていた
しげは、私と目が合うと
いつものあの無邪気な笑顔で
おはよ、！と片手を上げる
「おはよう、！」
そう言って、しげに手を振る
しげは、
時計を しきりに気にしてる
そして、時計の針が10分を指したとき
席を立って
教室を出ようとした
私の視線に気づいたのか
しげが、振り向いた
私と目が合うと
ちょっと行ってくるわ、と
優しく笑った
私が慌てて頷くと
しげは、教室から出て行った
…どこに行くんだろう、？
教室のドアの窓から見える
しげの通り過ぎていく背中を
しばらく眺めていた
目には、まだ
その残像が残ったまま。
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ホッとココア(プロフ) - まなさん» まなさん、ありがとうございます！(;_;)そんな風に言っていただけたのは初めてなので本当に嬉しいです…！！(;_;)幸せです！(;_;)本当にありがとうございます！！(;_;)これからも頑張ります！！ (2017年6月11日 19時) (
レス) id: ea9e8bfa14 (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - ホッとココアさん» ホッとココアさんの文章の世界観や登場人物のキャラクターがすごく大好きです！これからも応援してます！ (2017年6月11日 18時) (レス) id: a5a8ad6bb7 (このIDを非表示/違反報告)
ホッとココア(プロフ) - あんずさん» あんずさん、ありがとうございます！！(;_;)キュンキュンしていただけて、本当に嬉しいです…！！続編書きます！！本当にありがとうございます(;_;)！ (2017年6月11日 18時) (レス) id: ea9e8bfa14 (このIDを非表示/違反報告)
ホッとココア(プロフ) - はちさん» はちさん、ありがとうございます！(;_;)続編書きます！！本当にありがとうございます(;_;)！！ (2017年6月11日 18時) (レス) id: ea9e8bfa14 (このIDを非表示/違反報告)
ホッとココア(プロフ) - まなさん» まなさん、ありがとうございます！！(;_;)深く読んでくださり、本当に嬉しいです…！(;_;)続編書きます！！本当にありがとうございます！(;_;) (2017年6月11日 18時) (レス) id: ea9e8bfa14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ホッとココア | 作成日時：2017年5月7日 21時
