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一階までエレベーターで降りて、人のたくさんいる広いエントランスまでやってきた
こんなに人が多いと誰が新人か分かんない…
しばらくの間、棒立ちで待ち続けていた
「(おいおいおいこんなに待つ時間があったらカチカチしてぇよ)」
すると「すみません」と声をかけられる
「はい？」
?「もしかして一部の方ですか…？」
「あはい」
「日本からいらっしゃった方？」
?「はいそうです」
「あー案内するね」
声をかけられて振り返るまで、
こんなに美形のイケイケ男が来るとは想像もしていなかった
キラキラ光る髪は金色、パッチリおめめ、白い肌…
新米はアイドルか
一部の人間の顔面偏差値上げてくるな
「名前、聞いてもいい？」
hr「ワタナベハルトです」
「ハルト、良い名前じゃん」
hr「ありがとうございます…」
エレベーターのなか、名前を聞いた自分が悪いのは分かっているが、名字がうまく聞き取れなかったので、ごめんなさいスルーしました。
とりあえずハルトさんということは理解できたのでそれで十分でしょう…
「韓国語上手だね」
hr「そうですか？」
「日本人と思えないっす」
hr「はは、ありがとうございます笑」
えなんかうちの周りにはいない、爽やかすぎる、爽やかすぎて透けてそうな好青年、なんだけど
若い人はたくさんいるのにな…
hr「ヌナが一部で女性1人って聞いたんですけど、すごいですね」
「えーそうかなぁ」
「みんなが動物みたいなもんだから、飼育員的な」
hr「ぇえ？笑」
「まぁここに来たからには、飼育頑張ってもらわなきゃ」
hr「は、はい、」
エレベーターが着くといつも通り騒がしいオフィスの中
「部長〜」
hs「あ、やっと来た！」
「連れてきました〜」
hs「助かったよありがとう」
「いえー」
ハルトはキョロキョロと自由すぎるオフィス内を凝視する
かなり驚いてる様子
そりゃそーよ
hr「ワタナベハルトです、よろしくお願いします」
hs「今日からよろしくね〜」
hs「ハルトの席は、Aの前のデスクね」
hr「ありがとうございます…」
みんなも歓迎モードでハルトに声をかける
特にアサヒさんなんかは、同じく日本人だからかいつもより楽しそうに話す。
ジェヒョクさん付きだけど
明るい雰囲気のオフィスにハルトの落ち着いた表情も見えて、私も一安心だ
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作者名：かほ | 作成日時：2023年8月3日 23時
