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仕事の時間になるとキーボードを打ち始めるのは私ひとり。
カチカチカチ…
私のデスクにだけその音が鳴り響く。
「…ドヨチ、またそれ私に押し付けるのは無しだよ」
dy「え？あ、大丈夫ですよ」
「余裕そ」
dy「まだ8時半じゃないですかヌナ」
「昨日も言ってたよねそれ」
dy「そうでした？」
「私に最後"終わんない〜！"って押し付けたくせに…」
dy「…へへ」
唯一無二の私の愛すべき部下
のはずだったドヨンくん。
有能なのに間違いはないんだけど、どうでもいい仕事は私に押し付けてくる悪魔だ。
「ヌナ」と言っていつも私に罠をかける悪いやつ
その罠にまんまと引っかかるバカなやつは私だ。
「今日会議もあるでしょー」
dy「それは楽勝ですから」
「まじ余裕じゃん」
dy「ぼく出来るんで！」
「むかつくぅ…」
海外支部の運営がかかった外交の会議だというのに、楽勝かますドヨンくん
それほど天才だから私も口が出せないのだ。
私は「ヌナ」という名分で利用に利用されまくっている始末
dy「あ、今日ジョンファナ来るらしいですよ？」
「え！！！」
dy「ヌナに会いたいって」
「ジョンファナ！！私も会いたい！！」
dy「僕に言ってどうするんですか…」
「え、それ確かな情報だよね？」
dy「もちろんです。本人の口から聞きました。」
「いやん仕事頑張っちゃう」
ジョンファンはいつもお昼ご飯がお世話になっているお店のデリバリーしてくれるバイトさん。
大学があるから来れる日と来れない日があるけど、会う度私の癒しになってくれている
ドヨンとは大学の先輩後輩で、一緒に住んでるらしい
羨ましい
そして他のみんなは今だに好きなことをして過ごしている
とにかくなぜか異常に自由なのがこの第一部だ。
これでも一応この会社のコア
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作者名：かほ | 作成日時：2023年8月3日 23時
