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「げ、誰ですか、またこんな物置いた人」
as「…誰だと思う？」
「お前です」
as「お前…」
自分のデスクについてひと段落と思ったら、机の上にロボットのおもちゃが置いてあった。
週に何度かこんなものを私の机の上に置いて悪さをしてくるのは、
後ろのデスクにいるアサヒさん。
今も楽しそうに笑っている
「いらないですからこれー」
as「大丈夫、これ俺の甥のだし」
「そんな物持ってこないでください？甥っ子さん泣きますよ」
as「これからあげんの」
「あぁ…そうですか」
日本からの派遣で去年韓国に来たっていうのに、韓国語が達者で悔しくてしょうがない。
as「欲しかった？」
「いや、いりませんよ？」
as「欲しそうなのに」
「どこをどう見たらそうなるんですか…？」
as「顔」
「ぇえ？」
独特なオーラを放つ彼にたまに、いや、ほぼ毎日戸惑わされる
そんなアサヒさんをなんとか引き剥がし、やっとのことで椅子に座る。
そのまま8時半になるのをゆっくり待つ。
「…ん？」
するとパソコンに一件のメールが届いた。
開いてみると、私の丁度対角線側の反対のデスクに座っているジェヒョクさんからだった。
"僕のアサヒに気安く触ったら
「えっこわっ、」
彼からの脅迫メッセージでした。
視線を向けるとギロっと彼の目が私を突き刺した
ジェヒョクさんとアサヒさんはお互いに親友のような真柄ではあるんだけど、なぜだかジェヒョクさんのアサヒさんに対する愛が怖すぎる。
しかもその標的にされているのがイマイチわからない
普段喋る時はすごく優しいのに…
yj「(み て る か ら ね)」
「…」
最近心底この席が嫌になっている。
一刻も早くアサヒさんから離れたい。
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作者名：かほ | 作成日時：2023年8月3日 23時
