XVII ページ18
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しばらくの間、微かなくすぐったさに耐えやっと解放されると
ヨシくんが「先行くわ!!!!」と言って爆速で走って海に飛び込んだ
「頭おかしくなった?」
水を飛ばして顔を水面から出したヨシくん
ヘンテコグラサンに再度沈められる
殺す気???
jw「ヌナ〜!」
「んー」
と、そこにびしょ濡れのジョンウ氏が前髪をかきあげながらやってくる
うおぃむだに様になるのやめろい
jw「お腹が空いて力が出ない」
「パンマンやめろパンマン」
jw「それは顔が濡れてでしょ」
「あんたも濡れてるけどね…」
jw「てかお腹すいたってば!」
「だからどうしろと!!」
jw「なんか食べ行こ♡」
つまり奢れということだなこの純韓国人め(?)
クソパンマンにでもなってろ
と言いつつ奢ってあげる私もしかして、偉い…?、
jw「ヌナ何食べたい?」
「暑いからアイスとかかな」
jw「俺これ食べたーい」
「じゃあそれにしなよ」
「私の金が飛ぶだけだから」
jw「ほんと…お金にはしつこいなぁ」
「金は私の命だっての」
jw「へーへー」
私の強靭な肩でジョンウをど突く
すると嫌そうな顔してわたしを見てくるから、
あれ私たちって上司と部下だよね?
みたいな
「おいしい?」
jw「うんめちゃくちゃに」
「良かったね」
jw「ありがとうヌナ」
「いーえー」
椅子に座りながら、向かい側で美味しそうにロコモコを頬張るジョンウ
黙々と食べ続けるジョンウは、やっぱりまだ高校生みたいで若々しい
部活帰りに食べるご飯並にバクバク食うな…
jw「てかヌナ」
「ん?」
jw「自分で気づいてるのかは分かんないけどさ、」
「うん」
jw「周りの男の人たちみんなヌナの事見てるの、知ってる?」
「へー?知らなーい」
jw「…やっぱり馬鹿だ」
「おおおい?馬鹿だって?」
コップの水をぐいっと一気に飲み干すジョンウ
勢いよく机に叩き置き、私を持ち前のその鋭い目で見つめる。というか鋭すぎて痛い
jw「そろそろ自覚した方が身の為なんじゃない?」
「え?」
jw「俺らのこと信用しすぎるのも、どうかと思う」
「…なんでそんなこと言う」
jw「絆とかの話じゃなくて、生物学上の話ね」
「いや、ちょ、意味わかんない」
jw「俺より頭いいくせにこんなことが分かんないとは…」
jw「世も末だね」
「喧嘩売ってる?え?」
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作者名:かほ | 作成日時:2023年8月3日 23時