検索窓
今日:25 hit、昨日:9 hit、合計:18,596 hit

XVI ページ17

_





ys「A、海入る?」

「入んない」

ys「じゃあ足元だけでも入りな」

ys「冷たくて気持ちいいよ」

「おー、ほんとだ」



言われるがまま足元を海水につけると冷たくて思わず鳥肌が立つ


白くてもち肌のヨシくん

女の私が隣に立つの気が引けるんだけど




ys「日焼け止めは?」

「塗った〜」

ys「背中とかも塗れたの?1人で?」

「背中?たぶん?」

ys「Aのたぶんは信用ならないから笑」

「えーへへそうなの」

ys「そうだよ〜笑」

ys「塗ったげるから」



更衣室の鏡見ながら一応塗ってみたけど、綺麗に濡れた保証はなかった



hr「…ヨシくんやるなぁ」

ys「え?」

hr「女の子の背中に塗るはもう、やってるね」

ys「…っおいそんなやましい意味じゃないから!!笑」

hr「えぇ〜?ほんとに〜?笑」

ys「黙れ!」



日焼け止めのある場所まで戻ろうとすると、日本語でなんかごちゃごちゃ言ってる2人

ヨシくんが可愛い拳、チャラ男に当てまくってるけど大丈夫かな

ヨシくんの手がかわいそう、



「はやくヨシくん」

ys「あ、はいっ」

hr「がんばれ」

ys「シッ!!」



最後に一発かましたヨシくんは、プンプン怒った様子で私より先を早歩きで行ってしまう

ふざけんなよなんだあの可愛い生き物…


ぶちギレるからさすがに



ys「はい、ここ座って!」

「はいはい」

ys「じゃあ今から塗っていきたいと思いまーす」

「お願いしまーす」




パラソルのあるシートの上に座り、後ろから日焼け止めを手に取ったヨシくんが塗り始める。

その間私は目の前の海ではしゃぐ男たちを眺める


え…?アサヒさんてあんな軽く吹っ飛ぶん…?

誰やぶっ飛ばしたん




そこそこ意識飛ばして遠く眺めてたら、ひやっと背中に冷たい感覚が走る

そりゃもちろんなんだけど、ヨシくんの動く指が少しこしょばゆい




「…くすぐって」

ys「く、くすぐったい?」

ys「待ってね、すぐ終わらせるから…」

「う、ん…、」



眠くなりそうだった感覚がくすぐったさに覚める

そう耐えていると、海に入らず棒立ちの男がこっちを見ている。


サングラスかけた色白高身長男

んだあの派手グラサン





「なんだあいつ…」

hr「…」

ys「めっちゃこっち見てるじゃん、」

hr「…」

「え、なんで何も言わんの、なんで動かんの」

ys「俺らを見てるかすら分かんないけど笑」

「…っ!」

「くすぐったいっす!!」

ys「ぁあごめんっ」

hr「(…やってんなぁ)」







_

XVII→←XV



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (63 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
266人がお気に入り
設定タグ:treasure , TREASURE
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:かほ | 作成日時:2023年8月3日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。