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甘々 -🦋 ページ22

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【パジャマパーティ】


🦋ver.











「パジャマパーティー!」

hr「はい?パジャマパーティー?」

「今日お泊まりして遊ぼっ」

hr「…明日定期テストって知ってて言ってんの?」

「うん」









「はぁ…」と少し長めのため息を漏らしたハルトは私を呆れたような顔で見てきた




私はテストっていう現実から逃避するためにハルトを利用する


だって絶対赤点取るし!

どうせなら遊びたいし!







そんな感じの軽いマインドで日々過ごしている私は、この高身長イケメンハルトの彼女でもある





友達には「本当に彼女?」と言われたり

ひどい話だけど








hr「俺普通に勉強したいんだけど」

「じゃあパジャマ持って家来てね〜」

hr「えほんき?」







「ほんとにすんの?」と言う彼を残してそそくさと家に帰った私は、部屋の片付けをするわけもなくただ彼を待った



進学できるかわからないけどとりあえず楽しもう









「いらっしゃいませー!」

hr「お邪魔します〜」







玄関のチャイムが鳴って扉を開けると、寒そうにする彼が立って私を見つめた

そのままワクワクが止まらない私は意気揚々と彼を家に迎え入れた




そして目に映る寒そうにしている彼の背中

そこには重そうなリュック







「…」

hr「ごめんけどお前ん家で勉強するわ」

「っねぇそれはないよ〜」

hr「俺もパジャマパーティはないから〜」

「ぇえ…」






部屋に着くなり、机の上にリュックの中から取り出した教材や文具を並べたハルト

パジャマ姿で枕を握りしめる私にはありえない光景だ






「ハルト〜」

hr「パジャマパーティしてていいよ」

「なんで!1人じゃ無理じゃん」

hr「Aならきっとできる」






そう言ってノートに向いたままのハルトの目線



つまらなくて拗ねた私はベッドに寝転んだ






hr「…拗ねてんの?」

「べつに〜」





しばらく沈黙が続いて、私の様子に気づいたハルトが話しかけた

目も合わせずそういうと、ゴソゴソとハルトの方から動く音が聞こえた






hr「はぁ、もう勉強いいや」

「…いいの、」

hr「うん、それよりAが可哀想だったから」






ごろんと隣に仰向けに寝転んできたハルトは、そのまま私を見てそう言った





hr「その代わり赤点の責任とってな」

「いいよ、全然取る」

hr「…そんな嬉しいか」

「うん」








「よし枕投げ」

hr「するかあほ」








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🐼→←学生 -🐮



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(プロフ) - 頑張っても空回りする年下ドヨンとそれを見て可愛いと思ってる余裕ヌナの絡みみたいですm(_ _)m (8月27日 11時) (レス) @page41 id: c5f966b3dc (このIDを非表示/違反報告)
名無し88688号(プロフ) - 甘々ジェヒョクさんみたいです(⑉・ ・⑉) (8月15日 18時) (レス) id: 0efe7fe2ef (このIDを非表示/違反報告)
miiya(プロフ) - 一個前にファニちゃんの話を書かれているので、後からで全然大丈夫なのでツン多めだけど最終的にはデレなファニちゃんを見たいです! (8月14日 1時) (レス) @page40 id: 0103c4b5df (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かほ | 作成日時:2023年2月26日 22時

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