気軽に読もうや

🐨 ページ17

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【言語の壁を越えて】

🐨ver.









jk『Aちゃん!』

『わぁ、ジュンギュ君久しぶり!』

jk『あいたかったよ〜』

『私も〜』








そう言って夜にドーム近くの公園でハグをする私たち



目の前には思いっきり変装をしたアイドルをしてるジュンギュ君

カタコトな可愛らしい日本語で喋るその姿を見るのも、約一年ぶり








『ライブお疲れさま』

jk『がんばった!』

『見てたよ、かっこよかった』

jk『かっこよかった?へへ、』







何度聞いても胸のときめきが止まらないジュンギュ君の日本語


私も韓国語を勉強してる
でもジュンギュ君の方が喋れるから日本語っていうのもあって、
もうひとつ言うならこの可愛さを見るためでもある




最初出会った頃は、言語の壁が大きくて不安ばかりだったけど、こうしてるうちに乗り越えれそうな気がする









jk『かわいいねAちゃん』

「ありがとう」

jk「あーAちゃんの韓国語すごく好き…」

「ほんと？上手になったかな」

jk「うんすごく上手!」

『やったぁ』








「久しぶりに聞けた…」とひとりで感動に浸かり始めた彼は、私を見つめ直すとそっと手を取った









jk『Aちゃんすき』

「나도 좋아요(私も好き)」

jk『うぅ、しあわせだぁ』









こうして久しぶりに会った日は、必ず私の目を見て『好き』と言ってくれる彼

この上なくにこにこして私の手を握ったまま揺らす



そんなジュンギュ君を見て私まで幸せな気持ちになる






別れるの悲しくなりそうだな…










jk「ん〜…キスしたい、かも」

「キスしたいの?」

jk「Aちゃんがよかったら、」

「ダメなわけないじゃん」

jk『へへ、かわいい』








キスをしたいと言ったジュンギュ君は少し照れくさそうに目を背けた


そんな可愛い彼からのお願いなんて拒めるはずもない









「ありがとう」と微笑んだジュンギュ君が少し体を屈めると、顔と顔の距離が一気に近くなる


お互いの息が感じられるくらいの距離になると、どんどん加速する心臓の音






久しぶりで心臓がおかしくなりそう

顎に添えられた綺麗な手も、少し顔に当たる綺麗な髪も、全部が愛おしくてしょうがない










jk「せっかく会えたのに、」

「大丈夫だよ、またきっと会えるから」








そう言うと日本語で『もう一回…』と言う彼の耳は赤く染まっていた








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