検索窓
今日:35 hit、昨日:51 hit、合計:64,195 hit

ys ページ5

_









「ヨシくん!ヨシくん!!」











当たり前のように、なんの連絡もなしに家に勝手に入る女

そんな私には女の私でも敵わないくらい可愛い彼氏がいる














ys「なに〜」














目の前にはパジャマ姿の彼
ベッドの淵に座りながら目を擦って私を見つめる














「…もう13時だよ」

ys「へへ、今起きた」











へらっとあどけない顔で笑う彼は無自覚なのか…

罪かもしれない




そう思うほどに可愛くて毎日が酷だ














「ヨシくん、聞いてよ!」

ys「ん?」















ここに来るまでに、実は嬉しいことが起こった





それを伝えるがために走ってヨシくんの元に来たというのに、可愛いが故目的を忘れていた













私の家からヨシくんの家まで徒歩10分程の、短い道のり


その途中で起こった奇跡が
















 




「スカウトされた!」



















大手事務所のモデルにならないかと、熱いスカウトだった














 


もちろん、モデルになる気なんてさらさらないけど、

スカウトをされたという事実に歓喜していた私




ヨシくんももちろん笑顔で喜んでくれるだろうと期待をして、ここまで来た













けど、目の前のヨシくんは浮かない顔で…















ys「…そっか、おめでと」

「ヨシ、くん?」

ys「確かにAは世界一可愛いし、スカウトされないのもおかしいか…」

「そ、そんな急にどうしたの」














いつもの優しい表情だけど、どこか元気がなくて


しまいには世界一可愛いとか、ありえない出鱈目を口にし始める




一体全体どうしてそんなに落ち込むのか、















ys「…Aはモデルになりたい?」

「うんん、そうは思ってないよ」

ys「本気でモデルになるつもりもない?」

「うん、」

ys「本当に?」

「うん、ならないよ」















一呼吸深い息をついた後に、下から覗き込むように何度も質問を繰り返したヨシくん

私が本気ではないことを知ると、「はぁ…」と風船の空気が抜けたみたいに力が抜けた



そのまま後ろに倒れ込んだヨシくんは笑顔だった















_

.→←.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (121 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
447人がお気に入り
設定タグ:TREASURE , treasure , 短編
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

なんでやねん(プロフ) - あさひくんのとこ5回くらい見てしもた。めっちゃ好きです!これからも頑張ってください! (2023年2月1日 0時) (レス) id: 81078256f0 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:かほ | 作成日時:2023年1月20日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。