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sj ページ21

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「こんにちは、今日も来てくださったんですね」

sj「ここのケーキ美味しくて…」

「いつもので大丈夫ですか?」

sj「はい、お願いします」











今日もいらっしゃった常連の好青年くん



いつもの席に着いてスマホを覗く姿はどうしても高校生には見えないくらい大人びている


最近パーマをかけてふわふわになった髪とか、店に来るまでの帽子とマスク

きっとアイドルなんだろうなって勘づく




でも、そんな彼に心なしか興味が湧く











「今日はこの後学校ですか?」

sj「今度テストがあるので行かなきゃいけなくて」

「お忙しいのに…勉強頑張ってください」

sj「んー、できる範囲で頑張ります」









そう言うと明るく笑った彼

まだ少しあどけなさが残ってていかにも私の母性をくすぐった


いけない…こんなおばさんが










机にチョコレートケーキを置いたら私の仕事は一時お休み


それまでの間、美味しそうにケーキを頬張る彼をチラッと見るのが醍醐味



あまりにも可愛い顔で食べるからケーキをタダにしてあげたくなる





だめかな?店長に怒られる?











そうやって考えてると、電話の音がした












sj「네?(はい?)










気づいたらケーキをぺろりと食べ終えていた彼にかかってきた電話の音だった


うん、一口が大きいから小さいケーキなんて2、3口だね



そんなところも可愛いけど










sj「んー、いいですけど少しですよ?」

(〜〜〜)

sj「ぁあ!何でそんなこと言うんですか!」

(〜〜〜)

sj「そんなこと言うなら来ないでくださいよ…」

(〜〜)

sj「はぁ、」











彼のお兄さん達からの電話なのか、コロコロと表情が変わる彼はため息をついた


新たな一面が見れて今一喜一憂の私

彼すごく可愛い…




電話を切った彼が気になって見ていた私と目が合う










sj「あの、僕の友達?が来るんですけど、大丈夫ですか?」

「ぜ、全然!どうぞどうぞ」

sj「ありがとうございます、たぶん少し騒がしいです…」








「困らせた時はごめんなさい」と言って頭を下げた彼は律儀にそのままお皿をカウンターまで置きに来てくれた


なんて優しくて礼儀正しい子なのだろう…

お母様が素晴らしいのか、そのお兄様達が素晴らしいのか




どっちにしろ私が学ぶところがたくさんある














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なんでやねん(プロフ) - あさひくんのとこ5回くらい見てしもた。めっちゃ好きです!これからも頑張ってください! (2023年2月1日 0時) (レス) id: 81078256f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かほ | 作成日時:2023年1月20日 23時

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