いいから早く寝てしまおう (ページ15)

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dy ページ15

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「ドヨンくーん」

dy「はーい」

今目の前に、少し楽しそうに微笑むドヨンくんの姿がある

手元にはお酒の空いた瓶

上機嫌な彼は今かなり酔っ払っている

そんな彼を小突いて大丈夫か様子を見る

「大丈夫…？」

dy「んふふ、ヌナ綺麗だね」

「ありがとう」

ひょんなことから今日はドヨンくんと飲むことになった

彼は私の働く会社の後輩

私よりかなりできるスーパーエリートの若造くんで、社内での人気もまあ、もう、すごい

そんなドヨンくんは私を「ヌナ！」と慕ってくれて、すごくストレスの溜まる日常に潤いをくれる

可愛くて仕方がない私も思わず甘くしてしまう

そんな彼がたまに見せる男らしい部分に容易にやられて捕まったのも私で間違いない

dy「…」

「…何、どうした？」

dy「うんん、」

すると急に真顔で私のことをじっと見つめていたから、声かけたら視線を逸らしてお酒を注ぎ始めた

なんだ？と思いながらも、お酒を口にしたドヨンくんの手に目がいく

「これ、なに？」

dy「あ、」

「会社、ダメなはず…」

dy「へへ、」

少し腕まくりをしたドヨンくんの腕にはタトゥーが刻み込まれていた

それも一輪のチューリップ

エリートでイケメンなドヨンくんに刺青…

なんだか少し悪そうな、いたずらな笑顔で笑うドヨンくんが
すごく魅力的に見えてしまう

い、刺青はずるいよね

dy「ヌナにバレちゃった」

「い、いいの？」

dy「別に、大丈夫だよ」

dy「どうせいつかは知られる予定だったから」

「予定、？」

私をみてそう言うドヨンくんの言葉にハテナが浮かぶ

何度も考えてみるけど、

ドヨンくんが何を伝えようとしてるのか分からない

お酒で少し赤くなってるドヨンくんはゆっくりとまた、話し始めた

dy「僕のことひとつ知れたねヌナ」

「うん、」

dy「嬉しい？」

「嬉しいよ、すごく」

dy「んー、じゃあヌナ」

「ん？」

dy「ヌナのこともひとつ、教えて？」

「私のこと？」

dy「うん、このタトゥーと交換」

頬杖をついてそう提案してきたドヨンくん

たぶんこの世で一番可愛いと思う

別に大したことも無いし、タトゥーに相当する事で考えると本当になくて困る

そしたらドヨンくん、「僕が質問してもいい？」って

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