ep,9 ページ24
＿
「ドヨナ〜」
dy「コーヒー？」
「さすが！言いたいこと分かってるね」
dy「ヒョンは僕の姫だからね」
「僕男なのに〜」
dy「いいの、一生ヒョンは僕のお姫様だよ」
「ロマンチックだねぇ」
最近の朝はこうして、ドヨナの淹れるコーヒーとロマンチックな会話で始まる
僕のことを「お姫様」と言うドヨナも、コーヒーを淹れる姿は人一倍可愛くてお姫様みたい
「ドヨナのお姫様はもう一回眠りにつかうかな」
dy「二度寝するの？いいね、休日だし」
「これこそ幸せだよね」
dy「このコーヒー飲んでからにしてね！」
「もちろん〜、ドヨナが淹れてくれたからね」
そう言ってコーヒーを机に置くドヨナ
にこっと微笑んだドヨナは「部屋に戻るね」といってここを後にした
気づいたら僕もソファの上で横になって寝ていた
朝日が当たっててぽかぽかで気持ちいいもんだから、思っていたよりも深く眠りについた
＿
結構な時間をソファで寝ていた僕
気づいて目が覚めたときには目の前にドヨナが、ソファの縁に頬杖をついて僕を見つめていた
そっと視線を逸らして机の上に見えたのは、片方は空のコップともう一方は淹れたてのコップ
ここで飲もうとしてたのかな…
「おはよ、」
dy「ヒョンぐっすりだったね」
「うん、ここすごく気持ちくて…」
dy「僕も今少し眠い」
「もう一回…」
dy「ヒョンもうお昼だよ、起きなくちゃ」
「んん、」
まだ横たわったままの僕の髪を綺麗にしてくれるドヨナは本当に王子みたい
「目が閉じそうだよ…」
dy「ふふ、」
真ん前でふわって笑ってまた髪を撫でる
僕が弟みたいになってる…
そしたらドヨナは、
ちゅっと僕の頬に顔を近づけてキスをした
「…何してんの」
dy「眠り姫が可愛くて」
「眠り姫、ね」
dy「ヒョンにぴったりだよ、オーロラ姫」
「もう、なんでもいいよ…」
寝ぼけてる僕の頭は頬にキスをされたくらいじゃ働かなくて、ロマンチックなことを言われたって気にしない
でも眠り姫にキスをするのはいくらなんでもロマンチック…
「ドヨナ、それ冷めるよ」
dy「大丈夫、ここが今幸せで温かいから」
「ぽかぽか」って言いながら胸に手を当てて言うドヨナ
そんなことを真顔で真剣に言えるのがすごい
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作者名：かほ | 作成日時：2022年12月23日 22時
