転校 ページ10
「ふぁ〜……」
クソ、睡眠時間削りすぎた……。
あれから私は深夜三時頃までネットショッピングを続けていた。
しかも転校初日とあって少し早めの登校。睡眠時間は三、四時間程しか取れていない。
男装の道具とかメイク道具とか集めるのって大変なんだねー。
自分のことなのに他人事のような気持ちになるくらいには頭が回ってない。
うわ、職員室着いちゃったよ。
ぼけっと歩いていたせいかそんなに遠くは感じなかった。(スマホで地図見てたし迷ってもないからね)
一応入る前に身だしなみをチェックする。
シワのない新品の制服。ブレザーのボタンは閉まってるし、スカートは膝上五センチ以上あるけど大丈夫でしょ。
ワイシャツのボタンも一番上まで閉まってる。
ワイシャツのボタンは別に真面目に見られたいからというわけではなく、チョーカーが見えないようにするため。
黒いカバーを付けているから閉めてないとバレてしまう。
もちろん今付けておく必要はないのだが、男装がバレないようにするためのフェイクに付けている。
とりあえずこれなら印象は悪くないはず。
私はノックしてドアを開けた。
職員室では先生に学校の説明、クラス、部活についての説明をされ、教室へと連れていってもらった。
「ここがあなたのクラスよ。ホームルールするから、呼んだら来てね」
「はーい」
二年Ｃ組。ここが私のクラスである。
蘭ちゃんたちと違うのが悲しい。
そこまで私の思い通りとはいかないかぁ……
「Aさーん」
「あ、はい！」
物思いにふけていると、私を呼ぶ声がした。
自己紹介は笑顔を忘れずにだよ私。
教室に入れば一気に私に視線が集まる。
「渡辺 Aです。今日からよろしくお願いします！」
最後の笑顔で良い印象を作る。
「じゃあ渡辺さん、あそこの佐山の隣の席ね」
「はい！」
佐山という人は黒髪ストレートの男子で、私が隣に来ると言われると顔を赤らめた。
隣に座って挨拶をする。
「よろしくね、佐山君」
「あ、えっと、は、はい、よ、よろしくお願いしますっ」
すげぇ、超人見知りだ。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
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鴇波(プロフ) - ジュリさん» ありがとうございます！とても嬉しいです(*^^*)ゆっくりと頑張っていこうと思います！ (2019年3月14日 20時) (
レス) id: d3dbb9d1a5 (このIDを非表示/違反報告)
ジュリ - めっちゃ面白いです更新楽しみにしてます！(*・ω・*)> (2019年3月14日 20時) (レス) id: 84c51744c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鴇波 | 作成日時：2018年7月1日 14時
