第十四話 イヤだ ページ25
二枚目。
予知夢。
本当にそんなことがあるのだろうか。
疑いたくなった。
でも、修はこんな手の込んだ冗談は言わない。
ましてや、嘘だっていう嘘をつくのは苦手だった。
だから手紙に書いてあることは本当。
今まで過去のことを言う口調だったのもそういうことなんだわ。
だとしたら、
「本当に修はいない?」
そんなのイヤよ。イヤに決まってるじゃない。
ずっと一緒にいて、
辛い時は一緒に努力して、
泣きたくなったら一緒に泣いて。
ずっとそうして来たじゃない。
なのになんで
「私を置いていくの?」
さまざまな感情が混ざり、黒くなっていく。
怒り、悲しみ、疑い、不信、
そして
恋しさ。
もし、修のように未来がわかっていれば、もっと早く伝えたのに。
君との時間、会話、感情、全てを形が残るようにしたのに。
全てを奇跡だと感じ、一瞬たりとも無駄にしなかったのに。
私は
"修を誰よりも愛しているから"
誰よりも修との時間を長く過ごしてきた。
だからなのかもしれない。
修がいなくなるということに現実味が持てなかった。
病気を患っていて、いついなくなってもおかしくないのに。
勝手にいつまでも一緒だと思い込んでいたしまっていた。
生き物はいつかいなくなる時が来るのに、必ず。
なぜ、それに早く気がつかなかったのだろう。
今あるものが
―――全て"奇跡"だということに。
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梅雨風夏(プロフ) - nano_@さん» 了解です! (2018年2月5日 23時) (レス) id: 306f9f397d (このIDを非表示/違反報告)
nano_@(プロフ) - 完結おめでとう!!もといちごです。前の消しちゃったのでこっちでよろしくです! (2018年2月5日 22時) (レス) id: 6118924ca7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梅雨風 夏 | 作成日時:2017年6月3日 15時