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第十話 ネコミミ ページ17

今日は染山さんと二人で会社の備品を買いに行くことになった。

「染山さんは私服なんですね」

「うん。君はいつものスーツだね」

だって、買い出しに行くなんて聞いてなかったし……。

「あ、ねぇねぇ、ネコミミが売ってるよ!」

ん?

染山さんは何をしているのだろう。

会社の備品を買いに来たのに、ネコミミを見つけるなんて。

自由だなぁ。

「早く行きましょう」という視線を送っていると頭に何か付けられた。

驚いていると、ネコのポーズを染山さんがしていた。

よくわからなかったので、なんとなくマネしてみる。

するといきなり写真を撮られた。

え?

頭に疑問符を浮かべていると、彼が一言。

「めっちゃかわいい」

「なにがです?」

嫌な予感しかしないが聞いてみる。

私は染山さんのスマホを覗き込む。

「んなっ……」

嫌な予感は的中。

そこにはネコミミをつけ、ポーズを取っている私が。

思わず変な声が出ちゃったわ。

「あーかわいい」

「こんなんのなにがかわいいんですか!?早く消してください!」

頼んでみるも、染山さんは嫌そうな顔をする。

「そうだ。兎村さんの友達にネコ好きなひといる?」

今、なぜそんなことを聞くのかしら。

「遠藤、修……ですかね」

とりあえず答えた。

この後衝撃発言が来るとも知らずに。

「そいつに見せよう」

「ええ!?」

なんてこと考えるの。染山さんは。

でも、もし修に見せたら……。
かわいいって言ってくれるかしら?

「いいですよ。プリントしてくれたら手紙で送ります」

「アレ?いいんだ。もしかしてそいつと仲良いの?」

染山さんがうかがうような顔で私の顔を見る。

「まぁ、幼馴染ですね」

そう答えると、「ふーん」と素っ気なく返された。

何か悪いこと言った?

それより何か忘れているような

「あ!染山さん、備品買わなくちゃですよ」

染山さんはそうだったと言わんばかりの顔でこちらを見た。

「早く行きましょう」

「うん。だけどその格好で行くの?」

あ。

ネコミミ付けてたの忘れてた。

……今日の手紙はこのことを書くことにするわ。


その日の夜。

修からの手紙を読んだ。

イライラしてなくてよかった。

それよりも桜かぁ。

報告してはよくわからないけど。

もうそんな季節なんだ。

桜は幸せを呼ぶ花。
私はそう思う。

桜と修、似てるかも。
不思議とそう思って笑みがこぼれた。

やっぱ好きだなぁ。

手紙が八通→←手紙が七通


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作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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梅雨風夏(プロフ) - nano_@さん» 了解です! (2018年2月5日 23時) (レス) id: 306f9f397d (このIDを非表示/違反報告)
nano_@(プロフ) - 完結おめでとう!!もといちごです。前の消しちゃったのでこっちでよろしくです! (2018年2月5日 22時) (レス) id: 6118924ca7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:梅雨風 夏 | 作成日時:2017年6月3日 15時

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