147時間目 ページ47
「じゃあAは、元々何色だったの？」
カエデの言葉に僕は一瞬言葉が詰まる。
「黒ですよ、茅野さん」
「殺せんせー！」
僕の後ろから聞こえた声。…兄さんだ。
兄さんの気配がすぐ後ろまで来たと思った瞬間、頭に何かが乗る。
気になって触れてみると、それは兄さんの腕…触手だった。
「此処へ来たとき、金髪になっていたので気になっていました」
「…こ、これは兄さんに正体がばれないように、と…」
「それにしてはバレバレな変装ですね〜？カラーコンタクトで目の色を誤魔化すのは良い案でしたが」
「う…っ。だ、だって、僕だって分かって欲しかったから…」
僕がぼそぼそとそう言ったら、兄さんは「ヌルフフフ」と笑った。
やっぱり、最初から分ってたんじゃん…。
やっぱり兄さんには叶わないや。
「ですが、貴方は自分の生まれ故郷を嫌っていたではありませんか。なのに、金髪に染めたのですか？」
「嫌ってた？」
渚が殺せんせーの言葉に疑問の声を出す。
「それは僕から話すよ。…僕の生まれた国は、騎士の男性と占い師の女性が結ばれて、そこから始まった国なんだ。だから、僕の国は騎士と占い師の国って言われていたよ」
「騎士と占い師…。なんか変な組み合わせ」
「なら、あの行動も納得ね」
僕の言葉にメグと凛香がそう言った。
「で、具体的に話す前に…。先にこれを言わなければならない」
僕はそう言って顔を上げる。
視線が一気に僕に集中する。
「＿＿＿実は僕、その国の第三王女なんだ」
僕の告白に、辺りが一瞬静まる。
「ええええええぇっ！？」
そして、ワンテンポ置いて絶叫が響いた。
「お、王、王女って…！」
「お姫様！？」
「まあ…、そう言うことになるな」
桃花とひなたの言葉にそう返すと、再び絶叫。
…まあ、王族って基本こういう扱いだから仕方ない、か。
「だが、それは『元』だ。…それに、もう僕の生まれ故郷はなくなっている」
「え…」
「なんで残念そうなんだ、悠馬」
「詳しく聞こうと思って…」
どうやら悠馬は僕の国がどんなものだったのか聞いて、予想しようとしたらしい。
…残念だったな、悠馬。
と、違う違う。
「ああ、訂正。なくなったんじゃない。＿＿＿僕が滅ぼした」
その言葉を発した瞬間、空気が凍った。
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恵野(プロフ) - 柊りあさん» いえいえ！むしろありがとうございます泣 更新は現在時間が取れず出来ないのですが、今週の土日には時間ができるかもしれないので、その日を予定してます！ (2020年1月14日 21時) (
レス) id: d3fd993259 (このIDを非表示/違反報告)
柊りあ(プロフ) - 更新頑張ってください！一からまた読み返したんですけど、やっぱり面白い……!!応援しています！(何回もコメントするの、しつこいですかね？) (2020年1月14日 20時) (レス) id: 18aaf501b2 (このIDを非表示/違反報告)
恵野(プロフ) - 柊りあさん» コメントありがとうございます。更新出来ない期間が長かったので、書いた内容を覚えておらず曖昧な所もありますが…汗 これからも見てくれると嬉しいです！ (2020年1月4日 14時) (レス) id: 6bb0d67502 (このIDを非表示/違反報告)
柊りあ(プロフ) - この作品、面白くて好きです。これからも頑張ってください！ (2020年1月4日 14時) (レス) id: 18aaf501b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恵野 | 作成日時：2019年10月24日 17時
