146時間目 ページ46
「Aさんが止めてくれなかったら、僕本気でカルマに…」
「それは別にいいんだ。主を助けるのは従者の役目、ってね」
渚とカルマが和解した後。
離れた場所でそれを見守っていた僕に、渚が駆け寄ってきた。
その後ろからのんびりとカルマが歩いてくる。
「あの、さ。Aさんは日本人じゃないんだよね？」
「そうだよ。それがどうかした？」
「いや、さっき僕の手の甲に…あの…」
渚は少し頬を赤くして、僕にそう言った。
…全く、顔といい中身といい。渚は生まれてくる性別間違っていないか？
「…ああ。僕の生まれた国では当たり前だったんだけど…。日本では中々見ないのか？」
「見ないも何も、現実でそんなことやってたら変質者だよ…」
やはり、どの国の中でも日本人は控えめな人間が多いらしい。
アピールは分かって貰えるようにやらなきゃ意味ないだろうに。
「A〜っ」
「汚れた身体で抱きつこうとするな」
「負けた俺を慰めてよA〜」
「僕はその負かされたチームの一人なんだけど？」
此奴…、カルマの様に、な。
カルマは僕に抱きつこうと飛びついてくるが、僕はそれを全部躱す。
だって汚れたくないし…。
「じゃあAさんは何処の国出身なの？」
「個人情報は答えられないなー」
渚の質問に、僕はそう答える。
「予想〜！ヨーロッパ！」
「根拠は？」
「さっき渚にキスしたとき、王子様みたいだったから！」
僕と渚とカルマの元へクラスメイトが集まってきていたようだ。
それで、会話を聞いていたらしい陽菜乃がそう言った。
「ヨーロッパ州か。…それは正解だな、陽菜乃」
「やった〜」
僕の返答に嬉しそうに陽菜乃が言った。
「何となくそんな気はしたんだよな〜。金髪だし」
「…いや、これは
前原の言葉に、僕は少し遅れてそう答えた。
その言葉に、辺りが静まりかえる。
「で、でもヨーロッパは金髪の人が多いんじゃ…？」
「そうだね。僕の生まれた国はほぼ全員が純粋の金髪だったよ」
桃花の言葉に僕はそう返す。
周りは更に疑問の声をあげる。
「＿＿＿じゃあAは、元々何色だったの？」
カエデの言葉に僕は一瞬言葉が詰まる。
…この話は、正直嫌いだ。
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恵野(プロフ) - 柊りあさん» いえいえ！むしろありがとうございます泣 更新は現在時間が取れず出来ないのですが、今週の土日には時間ができるかもしれないので、その日を予定してます！ (2020年1月14日 21時) (
レス) id: d3fd993259 (このIDを非表示/違反報告)
柊りあ(プロフ) - 更新頑張ってください！一からまた読み返したんですけど、やっぱり面白い……!!応援しています！(何回もコメントするの、しつこいですかね？) (2020年1月14日 20時) (レス) id: 18aaf501b2 (このIDを非表示/違反報告)
恵野(プロフ) - 柊りあさん» コメントありがとうございます。更新出来ない期間が長かったので、書いた内容を覚えておらず曖昧な所もありますが…汗 これからも見てくれると嬉しいです！ (2020年1月4日 14時) (レス) id: 6bb0d67502 (このIDを非表示/違反報告)
柊りあ(プロフ) - この作品、面白くて好きです。これからも頑張ってください！ (2020年1月4日 14時) (レス) id: 18aaf501b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恵野 | 作成日時：2019年10月24日 17時
