137時間目 ページ37
新学期
僕は＿＿＿
「ギリギリまで起きてるんじゃなかった…！！」
予鈴数分前。
僕は家の屋根を飛び移りながら校舎に向かった。
昨夜、とある事に時間を割いていたら寝落ちしていた。
確か最後に時間を確認したのが2時くらいだから…。
「完全に遅刻だーっ！？」
***
「…(人1)、遅刻ですよ」
「ごめん兄さん、寝坊しちゃった！」
教室に入れば兄さんがそう声を掛けてきた。
元気よく兄さんにそう返し、自分の席に荷物を置く。
と同時にホームルームが終わったようだ。
「あっ、待って兄さん！兄さんったら〜！」
出て行った兄さんを追って僕も教室を出る。
「何をしたら寝坊するんですかね…」
「えへへ…。秘密」
どうやら僕の事を待っていてくれたようだ。
それだけでも嬉しくて顔が緩む。
「お前なら分かっていたはずだ。生徒達がこうなる事くらい」
壁に背を預けていた烏間殿が、兄さんにそう言った。
確かに普通の環境で過ごしてきた彼らならこうなるだろう。
「状況に応じ、柔軟にやり遂げる覚悟がなければ、最初から教師になどなっていません」
そう言って兄さんは歩いて行った。
僕もそれに着いて行く。
「ねぇ兄さん。…人に教えることは、楽しい？」
「ええ」
「それは、僕と彼奴に技とか教えていた時から？」
「…それは答えにくい質問ですね」
…僕にはその言葉の意味が分かった。
今の方が、楽しくてやりがいがあるんだ。
「貴方も人に教えたりしていたではありませんか」
「まあ、悪くはなかったかな」
「貴方にも素質あると思いますよ。『教師』」
「…まあ、本業は暗殺者だけどね」
僕がそう言うと、兄さんは「ヌルフフフ」と笑った。
「…ん？電話？」
「出て良いですよ」
「うん」
少し離れた場所に移動して携帯を取り出す。
…この依頼のために取り寄せた携帯だ。
じゃあ生徒の誰かからか…。
「…僕だ」
『Aさん？潮田だけど…』
「渚？どうしたんだ」
『ちょっと今から言うところに来てくれないかな』
「なんだ。遂に僕を師に…」
『違うよ！？…大事なことなんだ。お願い』
「…わかったよ。そんな悲しそうな声出さないでよ。で、場所は何処？」
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恵野(プロフ) - 柊りあさん» いえいえ！むしろありがとうございます泣 更新は現在時間が取れず出来ないのですが、今週の土日には時間ができるかもしれないので、その日を予定してます！ (2020年1月14日 21時) (
レス) id: d3fd993259 (このIDを非表示/違反報告)
柊りあ(プロフ) - 更新頑張ってください！一からまた読み返したんですけど、やっぱり面白い……!!応援しています！(何回もコメントするの、しつこいですかね？) (2020年1月14日 20時) (レス) id: 18aaf501b2 (このIDを非表示/違反報告)
恵野(プロフ) - 柊りあさん» コメントありがとうございます。更新出来ない期間が長かったので、書いた内容を覚えておらず曖昧な所もありますが…汗 これからも見てくれると嬉しいです！ (2020年1月4日 14時) (レス) id: 6bb0d67502 (このIDを非表示/違反報告)
柊りあ(プロフ) - この作品、面白くて好きです。これからも頑張ってください！ (2020年1月4日 14時) (レス) id: 18aaf501b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恵野 | 作成日時：2019年10月24日 17時
