131時間目 ページ31
No side.
「だから、安心して背中を預けられるし頼れるのさ。この身体を改造したのも、彼奴の実力を信じていたから」
「自慢のパートナーさ」と、倉橋に向かってAは言った。
その声音に倉橋は安心した表情をAに向けた。
「じゃあAがすばしっこいのも…」
「元々走るのは速かったけど、身体を改造して更に早くなった。触手を手に入れてからはもっと速くなった。…兄さん、この触手の入手先は予想出来る？」
「ええ。…彼は、ラファエルさんは柳沢の『元』にいた科学者ですね」
「流石兄さん。…正解だよ」
Aは超生物と生徒達から背を向け、夜空を見上げた。
＿＿＿超生物はその言葉で理解した。
Aが触手を入手できたのは、ラファエルが柳沢の元にいた人間だからだ。
前にAが柳沢と関係は一切無いと断言していたので、入手ルートは柳沢ではない。
ならば次に疑うのは、Aが自ら入手したか、他の誰かから入手する方法。
「前に触手のメンテナンスをしているのは彼だと言っていましたからねぇ。それで確信に変わりました」
「…僕のうっかりで簡単に推測されてしまってたのか。本当、兄さんには適わないな」
Aは超生物と生徒達の方へ身体を向ける。
彼女の中途半端に染めた金色の髪が靡く。
「今ね、ラファエルと一緒に薬を開発しているの」
「薬？」
「うん。兄さんを人間の姿に『戻す』薬」
Aの衝撃の発言に周りは驚き、言葉を失う。
彼女の放った言葉はそれほどに規模の大きいものだった。
「兄さんを殺そうと考えているにとは全員殺す。邪魔者は消えて貰わなきゃ」
「待ってくれ、Aさんは
「そうだよ烏間殿」
Aは烏間の方を向く。
「政府は兄さんを殺すために僕を呼んだけど、いつまで経っても暗殺に踏み込まない。年齢も生徒達と同じで且つ、強いと謳われていたから依頼したのに、ねぇ？」
「…君にとって政府は『都合が良かった』。そう言いたいのか」
烏間が放った言葉にAの口がいびつに笑う。
「＿＿＿僕は、最初から
Aは笑いながらそう言った。
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恵野(プロフ) - 柊りあさん» いえいえ！むしろありがとうございます泣 更新は現在時間が取れず出来ないのですが、今週の土日には時間ができるかもしれないので、その日を予定してます！ (2020年1月14日 21時) (
レス) id: d3fd993259 (このIDを非表示/違反報告)
柊りあ(プロフ) - 更新頑張ってください！一からまた読み返したんですけど、やっぱり面白い……!!応援しています！(何回もコメントするの、しつこいですかね？) (2020年1月14日 20時) (レス) id: 18aaf501b2 (このIDを非表示/違反報告)
恵野(プロフ) - 柊りあさん» コメントありがとうございます。更新出来ない期間が長かったので、書いた内容を覚えておらず曖昧な所もありますが…汗 これからも見てくれると嬉しいです！ (2020年1月4日 14時) (レス) id: 6bb0d67502 (このIDを非表示/違反報告)
柊りあ(プロフ) - この作品、面白くて好きです。これからも頑張ってください！ (2020年1月4日 14時) (レス) id: 18aaf501b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恵野 | 作成日時：2019年10月24日 17時
